アイデアはいいが、現実には休めない親が多い
ところが、反対の人の意見を見ると――。
「必ずしも親子の休みが合うとは限らないし、会社がそれで休ませてくれる確約がない」(40代、パート)
「同じ地域だからといって、同じ期間の休みが都合がよいとは限らない」(40代、パート)
「まとまった長期休暇のほうが子どもを短期留学させられるので、休みの分散はやめて欲しい」(40代、派遣社員)
「親のほうが休みにくいという人も多いので、子どもが一人で留守番することになる」(50代、契約社員)
「キッズウィークよりも、普段から有給休暇を取りやすくすることに力を入れるべきだ」(60代、今は働いていない)
「両親がそろっていない子供にとっては、地獄になる」(40代、パート)
「そもそも夫も私も暦どおりに休めないので、共働き家庭には不便」(50代、派遣社員)
つまり、キッズウィークの理想はわかるが、現実にはその期間になかなか休めないし、普段から休みをとりやすくしたほうがいいというわけだ。
川上さんはこう語っている。
「キッズウィークのアイデア自体は好意的に受け取る人が多いですが、いざ導入するとなると、親が同じタイミングで休めるかどうかが不明だし、同じ地域内でも休みたいタイミングは人それぞれであることなど、いろいろな課題が見えてきます。
キッズウィークの導入による効果や具体的な進め方など、もっと議論を深めていく必要があります。また、並行して親が有給休暇を柔軟に取得できるような仕組み、体制づくりも進めていく必要があると考えます」
なお調査は、2019年7月10日~18日まで、694人の女性を対象にインターネットでアンケートした。
(福田和郎)