【日韓経済戦争】泥沼へ 「日本人のトラウマ」サリンまで利用するのか! 韓国紙で読み解く

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最後の導火線になりそうな「従軍慰安婦」映画

   ところで、火に油を注ぎそうな要素がもう1つある。7月25日に韓国全土で従軍慰安婦のドキュメンタリー映画「主戦場」が公開されるのだ。これまでの従軍慰安婦映画と異なるのは、監督が日系米国人のミキ・デザキ氏であることだ。さらにデザキ氏は、「慰安婦」被害者を支援する団体だけではなく、慰安婦の「存在自体を批判する日本の右派言論人まで取材、計30人余りのインタビューで構成している。タイトルの「主戦場」とは、日韓の激しい論争を意味しており、この映画が韓国の観客にどれだけ強いインパクトを与えるか。

   ハンギョレはデザキ氏にインタビュー、「慰安婦めぐる論争扱う映画『主戦場』韓国で公開 米国にまで戦場を拡大する日本の右翼にも照明を当て 監督『強制徴用判決に対する日本の経済報復は残念』」(16日)でこう書く。

「映画は、彼らが互いの主張を反論・再反論させる方式で慰安婦問題を眺める新しい観点を提示する。タイトルの通り『戦場』を彷彿とさせる激しい論理争いが噛みつき合いながら進められる。デザキ監督は『安倍首相が話題を作ってくれて映画に対する関心が高まったことに感謝を伝えたい。安倍首相が映画を観るなと発言したことも広報に大きく役立った』と笑った」
「映画は被害当事者女性たちを前面に出して彼女らの歴史を歪曲することを批判する代わりに、慰安婦問題を否定する日本の右翼らが根拠に掲げた文書などを緻密に追跡し、一つひとつ反論する。慰安婦強制連行の真実、彼女らに対する人身拘束と性奴隷化だったかどうかをはじめ、20万人と推算される慰安婦の数字の不正確さなど、やや敏感な部分まで引き出している」
「『彼女らはただの売春婦に過ぎず、報酬も相当もらったということがわかります』『なぜこんなに多くの人がばかばかしい問題に過度な関心を持つのでしょう。やはりポルノ的な関心を感じるんでしょうか』。日本の右翼の代表的な論客である櫻井よしこ、自民党議員の杉田水脈、親日米国人弁護士のケント・ギルバート、日本最大の右翼団体『日本会議』の加瀬英明まで...。監督は日本の右翼が吐き出す『妄言』をこの上なく明快に論理的に反証していく」
「日本の極右勢力の本山である日本会議があり、安倍政府の閣僚の85%が日本会議の議員連盟に所属している。安倍首相の祖父が真珠湾攻撃を行った東条英機内閣の閣僚でA級戦犯だった岸信介であることを思い起こせば、根深い日本の右翼の歴史地図が描かれる...」

   じつは「主戦場」は今年4月、日本で先に公開されている。6月14日付朝日新聞「慰安婦映画、異例のヒット 全国44館に広がる」によると、

「(櫻井よしこ氏ら)一部出演者が『承諾なく出演させられた。監督にだまされた』として、上映中止を求める事態も起きている。東京の単館公開では、満席や立ち見に。上映後には拍手が起き、ツイッターで『いま見るべき』『日本のヤバさがわかった』などと感想が投稿された」

という映画だ。韓国中を刺激するのは間違いないようだ。

(福田和郎)

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