【追跡】株主総会に出席して決めた! 武田薬品株を買い増し(石井治彦)

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よほどのことがない限り3800円は下回らない

    新薬開発が難しい状況で、大型新薬の特許切れによる業績低迷を余儀なくされた武田薬品工業が生き残りをかけて、それまで総花的であった新薬開発分野の重点領域を絞ったこと。また大型のM&A(企業の買収・合併)案件であるシャイアーの買収で、希少疾患、血漿分画製剤とワクチンを取得したことの期待は小さくない。

   シャイアーの買収により、これまで弱かった最大市場の米国での販売ルートを入手したことで、世界の製薬大手と渡り合えるポジションである「ビッグファーマ」入りを果たした。

 

   こうして考えると、これまでの武田薬品の施策は、評価してよいと、意を強くした。

   武田薬品株を最初に購入したのは2018年10月11日、4440円で100株。次いで同年12月25日に3650円で100株を追加。そして、今年の株主総会で得た情報も加味して、7月2日、さらに3850円で100株買い増した。

   シャイアーの買収問題がひと段落して、株主総会も無事終了した今、残された課題解決に向かうなか、3800円を大きく下回ることは、よほどのことがない限り、考えにくいと判断。7月2日に買い増した。

   この判断が正しかったかどうかは、今後の株価の推移が示してくれるが、正しければ株価は上昇、誤っていれば株価は下がる。これが株式投資の妙味と考えている。 まさに自己責任なのだ。

2019年7月10日現在 保有300株 (平均取得単価4014円59銭)
年初来高値 2019/3/4 4822円00銭
年初来安値 2019/6/3 3568円00銭
直近 終値 2019/7/10 3862円00銭

石井治彦(いしい・はるひこ)
   1970(昭和45)年に大学卒業後、自動車大手に勤務。リース販売を手がける。投資歴は実質25年。入社後にユーザーと接するなかで得た情報と自分の知識で、最初のボーナスをもとに株式運用を開始。しかし、78~98年の20年間は投資する余裕がなく、休止に。それが幸いしてバブル崩壊の痛手は軽傷だった。ただ、いつでも動けるよう、日本経済新聞をはじめ経済誌などには目を通していた。
   「現物株式取引」と「長期投資」が基本姿勢。2011年の退職後は少しの小遣い稼ぎと、興味をもって経済誌を読むために株式を保有している。現在、14の銘柄で、1万3800株を運用。東京都出身、69歳。
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