「日本っていつ誕生したの?」
「天皇ってどういう存在?」
「神社とお寺の違いは?」
このように質問をされて答えられますか――。私たちがなにげなく過ごしている日常には、知らないことがたくさんあります。新しい元号になり、新しい時代を迎えました。2020年はオリンピックもあります。あらためて「日本」のことを学んでみましょう。
今回は、「古事記で謎解きほんとにスゴイ! 日本」(サンマーク出版)。著者は、イラストレーターの「ふわ こういちろう」さん。「日本大好き」「神社大好き」という著者が、古事記をベースに日本と日本人のルーツを紐解いていく一冊です。
「古事記で謎解きほんとにスゴイ! 日本」(ふわ こういちろう著)サンマーク出版
日本とは現存する最古の国である
世界にはたくさんの国があります。国連加盟国は、193か国。現存ずる最古の国を質問すると、なんと答えますか?
「エジプト」「中国」の名前をあげる人がいるかもしれません。しかし、エジプト・アラブ共和国の建国されたのは1922年です。中華人民共和国が建国されたのは1949年です。
どこの国にも、土地の歴史をさかのぼればさまざまな国があり、歴史が存在します。ピラミッドや万里の長城、ツタンカーメンや三国志があげられます。ですが、すべて潰れてしまいました。国とは、できては潰れ、できては潰れの繰り返しです。
著者は、国を「お店」と考えればわかりやすいと解説します。
日本は誰が創業(建国)したのでしょうか。古事記によれば日本は神武天皇が創業し、そこからずうっと現代まで続いていることがわかります。紀元前660年が建国なので今年で創業2679年になります。
現在の今上陛下は126代目です。世界を見渡してみましょう。建国して100年も経っていない国ばかりです。
ちなみに、世界で2番目に古い国はデンマークです。デンマーク王室は約1070年の歴史があります。3番目に古い国はイギリスです。イギリス王室の歴史は約950年です。神話までさかのぼらなければ建国が説明できない国は、世界でも日本だけです。
ここで、ひとつの疑問が出てきます。「古事記など神話ではないか。そんなのありえない!」と。ところが、これも科学的に見て1800年は遡れます。
「どちらにしても、世界最古には変わりありません。知人に外国の方がいたら聞いてみてください。『あなたの国が建国されたのはいつですか?』ってね。『日本は神武天皇から2019年で2679年続いています』って言ったらビビりますよ」(ふわさん)