個人間融資に走る前に多重債務状態を解決しよう
【事例4】利息免除の条件に裸の写真を送ったのに融資を受けられない
個人間融資のサイトを利用し、15万円の融資を依頼した。「毎月の返済額は1万5000円がぎりぎりだ」と相手に伝えると、「それだと利息がついて総額100万円を超す返済額になる。写真を送れば、利息を免除する」というので、要求されるままに下着姿や裸の写真を送った。しかし融資は受けられず、連絡にも返事がこなくなった。(2019年2月、30歳代女性)
飯田さんが指摘する。
「女性に被害が多いケースです。今後、融資の条件として性的な要求をされる心配があります。また、裸の写真や動画をアダルトサイトなどに転売されたり、借金の返済を滞納すると、写真をインターネット上に流すという脅しの材料に使われたりする恐れもあります」
こうしたことから飯田さんは、
「個人間融資を受けるのは、危険で絶対に手を出してはいけません。仮に一時的に借入れができたとしても、法外な利息を求められるケースがほとんどです。もし、多重債務などで金融機関から借りられずに困っているのなら、自治体の相談窓口や最寄りの消費生活センターに相談しましょう。弁護士会で無料の法律相談を行っているところもあるので、まずはそれらの窓口に相談して、多重債務の状態を解決することが先決です」
と強調している。
(福田和郎)