入社して早くも3か月。研修を終えた新入社員が、いよいよ会社の一員として本格デビューする時期だが、入社1か月の段階でせっかく入社したのに、その会社で「定年まで働きたい」と思っている新入社員は、わずか2割にすぎないことがわかった。
現在勤めている会社で働くのは「5年以内」だと思っている人は、全体の37%と3分の1近くにのぼり、また半数以上が「就活をやり直したい」と考えているという。
できれば、就活リベンジしたい
2019年に新卒で入社した新入社員が、入社1か月後のタイミングで会社に対してどのような意識を持っているかを、マイナビ転職が初めて調査。2019年6月13日に発表した。
それによると、「今の会社で何年ぐらい働くと思うか」を聞いたところ、「5年以内」と答えた人が、全体の3分の1近くの37%。内訳をみると、「5年ぐらい」が11.8%で、「4年ぐらい」が3.1%。「3年ぐらい」が13.3%と多く、「2年ぐらい」は2.5%、「1年ぐらい」は2.4%だったが、「1年未満」も4%いた。「3年以内」と答えた人は22.2%にのぼる。
「わからない」とした人は23.9%だった。「定年まで働き続ける」という新入社員は、わずか21.8%にとどまった。
「今の会社でずっと働きたいと思わない理由」を聞くと、「ライフステージに合わせて働き方を変えたいから」が44.4%で最も多かった。男女問わず、結婚や出産などに応じて、生き方と働き方をリンクさせながら、柔軟に仕事のスタイルを選んでいきたいと考える人が多いようだ。
次いで「転職でキャリアアップしていきたいから」が29.9%、「いろいろな会社で経験を積んでいきたいから」も28.9%と多かった。そのほかには、「給料がいまいちだから」や「仕事がハードだから」「やりがいがない」と続くが、「ゆくゆくは起業、独立」という声もあった。
さらに、「もしももう一度、就活時代に戻れるならば、就活をやり直したいと思うか」を聞いたところ、「強く思う」人は9.6%、「思う」人が11.6%、「少しだけ思う」が31.6%と、あわせて52.8%の人が、就活をやり直したいと思っているようすが明らかになった。
なお調査は、2019年5月7~8日に実施。今春卒の新入社員22~23歳の男女800人(男性400人、女性400人)を対象とした。