「happy money」! あなたにとってお金とはなんですか?(気になるビジネス本)

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

あなたの「happy money」とは?

   本田健さんは、小さいころから、父(税理士)のところに経営相談にくる社長の話を聞かせてもらっていました。そして、ビジネスの浮き沈みを観察していたそうです。

「高すぎるお金のIQを持つ人は、最終的には破産してしまったり、不幸になるケースが多いと感じます。バブル華やかなころ、お金の1Qの高かった人は、銀行から借金をたくさんして、不動産を買った人でした。『借金して、投資しないやつは馬鹿だ』と豪語する人が、当時の最先端だったのです」

   そう、本田さんはいいます。

   「バブル期に先頭を走っていた人は、3000億円の資産と2000億円の負債を持っているような人でした。バブルがはじけて、負債は同じ2000億円で変わらないのに、資産は1000億円も大きく割り込むような状態になってしまいました。この間までは、いちばん先頭だと思っていたら、ゴールが180度変わってしまいました」と、本田さん。

   金持ちになったとしても、お金に振り回されていたら、人生を楽しんだりする心の余裕を持てません。どれだけお金を稼いでも、貯めても、安心することができなくなります。

   大富豪ロックフェラーは、お金を失う心配で健康を害したときに、財団の構想を思いついました。

   それ以後、彼は健康を取り戻し、長寿をまっとうできたのは、このバランスが取れたためといわれています。お金を使って、人生を豊かにすることができなければ、そのお金には何の意味があるというのでしょう。

   あなたの「happy money」は何ですか?

「Happy Money~The Japanese Art of Making Peace with Your Money~」
米サイモン&シュスター社
本田健著

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
姉妹サイト