「なんだかダラダラ。時間のムダ」「なにが決まったんだか、よくわからない」「自分がここにいる意味はあったのか」......。会社で開かれる「会議」に、そんなストレスを感じているビジネスパーソンは少なくないのではないか。
事業創造や経営幹部育成の支援、事業戦略立案を手がける株式会社アイランドクレアは、全国の17?55歳までのインターン生と社会人、102人を対象に「会議に対する意識調査」(期間2019年5月17~28日)を実施。6月18日に結果を発表した。どうやら、日本人は会議でも忖度しがちらしい。
経営者は長い会議にうんざり?
調査によると、会議に対するお悩みの第1位は、「発言する人がだいたい決まっている」で、48%を占めた。2位に「会議の時間がまったく楽しみでない。ワクワクしない。時間が経つのが遅い」の35%、3位には「あまり議論が白熱しない」が32%と、会議に対して消極的な姿勢が目立った=下表参照。
会議に対する満足度を5段階で表した回答項目では、満足度が低い1と2を回答した割合が20人以下の規模の会社は32%、500人以上規模の会社は43%と従業員規模が多くなるほど、会議に満足していない割合が高い傾向にあることがわかった。
また、役職ごとに会議に対する満足度を集計した結果では、「不満を感じている」と回答した社員は33%だったのに対して、経営者、役員層は71%と2倍以上の割合で会議に不満を感じていることもわかった。
経営者、役員の場合、意思決定に関わる会議のため、必然的に会議の時間が長い傾向にあることも一因として考えられるが、1日の会議時間ごとに満足度を集計した結果では、1時間以内の会議に出席した人で不満に感じている割合が35%、3時間以上の会議の人が36%と、あまり差は見られなかった。