「増税の意義をきちんと理解し納得したうえで支払いたい」
フリーコメントに多く見られたのは、「過去に消費税率を上げたことでどんな効果があったのか、はっきりわからない」「行政の取り組みに無駄が多すぎる」といった増税に対する不信感だ。今回は、特に幼保無償化などで若い世代にメリットを示し、不信感を取り除く努力をしたのが大きいという。
また、「老後資金2000万円問題」で噴出したように、現役世代には年金問題を含めた「将来の社会保障不安」が強くなっている。「痛みを伴うのもやむを得ない」という意識が高まっているというわけだ。
川上さんはこう強調した。
「働く女性の真意は、何が何でも税金を払うのがイヤだ、ということではなく、増税するのであればその意義をきちんと理解し納得したうえで支払いたいということだと考えます。政府には、不信感を払しょくし、国民の納得が得られるような丁寧な説明を求めたいと思います。
また、女性たちが増税のためにもっと働かざるを得ないというのではなく、働き方改革による生産性の向上が賃金に反映されて、自然な形で増税の負担感がやわらぐ流れをつくってほしいと思います」
(福田和郎)