「ええっ、コレ使えないの?」ネットのチケット転売にトラブル急増 対策はこれ!

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個人間の取引は詐欺の巣窟、絶対にやめて!

   もう1つ非常に相談が多い事例がこれだ。

【事例2】グーグルで上部に表示された広告を公式チケット販売サイトと勘違い

   インターネットでサーカスのチケットを購入するため、グーグルでサーカス名を検索した。一番上に表示されたものを公式サイトだと思ってアクセス、公演チケットを2枚、1万9000円で購入した。その後、サーカスの公式サイトをみると、買ったのは海外の転売仲介サイトからで、正規の代金より高額だった。また、公式サイトには「転売仲介サイトで購入しないように」と掲載されており、入場できるかどうか不安だ。(2019年1月、50歳代男性)

   玉木さんが語る。

「汎用検索サイトで調べると、1番目か2番目にチケット転売仲介業者の広告が出るケースが多く、それを公式サイトと勘違いする人が後を絶ちません。中には公式サイトと紛らわしいマークをつけている広告もあります。公式かどうかを確認するには、事前にチケットの定価を調べておくことです。正規の価格が1万円なのに、5万円だったりしたら、明らかに広告です」

   最後に玉木さんは「ぜひともインターネット掲示板やSNSで知り合った個人には気をつけてほしい」と、こんな事例を紹介した。

【事例3】相手から届いた封筒の中身が観劇のチケットではなかった

   インターネットの掲示板で知り合った人から、観劇のチケットを2万6000円で購入した。相手が商品を発送したことを宅配業者の追跡番号で確認し、相手に代金を振り込んだ。届いたものを開封すると、ファミレスのクーポン券が入っていた。間違った商品が届いた旨を相手にメールで連絡すると、「チケットは送った。再度メールする」と返信があったきり、連絡がない。詐欺にあったのだろうか。(2019年2月、50歳代女性)

   このほか、「代金を事前に支払い、ライブ会場前でチケットを受け取り、一緒に入るはずだったが現れなかった」「代金を支払った途端、連絡が取れなくなった」といったケースが少なくない。

   玉木さんはこうアドバイスする。

「これは明らかに詐欺です。消費生活センターより、警察に相談する内容です。インターネット掲示板やSNSで『チケットを譲る・希望する』という書き込みを見て知り合う相手を、安易に信用しないように。名前もわからないし、サイト運営事業者は、個人間のトラブルの責任は負わないとしている所が多いため、補償を求めることも難しいです。個人間のチケット売買には大きなリスクが伴うことを覚悟してください」

(福田和郎)

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