ヤフーに楽天、仮想通貨取引所の参入続々と......
加えて、2018年に滞っていた仮想通貨交換業者登録の審査が進み、19年4月には国内の仮想通貨業界で一番の資本力を持つディーカレットが、5月にはヤフーが参加するTAOTAOがサービスを開始しました。6月には楽天ウォレットが控えており、LINEの運営する交換業者の登録も期待されています。
取引所以外のニュースでは、ヤフーの子会社が仮想通貨メディアのコインデスクジャパン(CoinDesk Japan)をリリースしました。米大手メディアであるCoinDesk(コインデスク)の日本語版であるため、これまで以上に世界中の仮想通貨の情報が日本人に伝わりやすくなりました。
海外では、ニューヨーク州で仮想通貨のリップルを証券とみなす議論があがっており、これによりNY住民はリップルを取引できませんでした。しかし、2019年5月に米大手取引所のコインベースが同住民にリップルの取引や送受信サービスの提供を開始しました。仮想通貨への規制が厳しかったNYで受け入れられることは、大きな進展となりました。
また米大手商品先物取引プラットフォームのbakktが仮想通貨の取引と保管サービスを始めることを発表しました。その後ビットコインの価格が5万円上昇し、90万円台に到達しました。このニュースを受けて新たな投資家が参入したと思われます。
《ビッグイベントの開催》
コインデスクが主催する世界最大規模の仮想通貨イベントである「コンセンサス(Consensus2019)」が5月に開催されました。世界中から事業者や投資家、開発者が集まり、ときには重大なニュースが発表され、価格上昇に起因することが多いイベントです。
2017年にはZcashとJPモルガンの提携が発表され、ZECの価格は短期間で3倍に上昇しました。
2019年もこのイベントに向けて相場が盛り上がり、ゲストスピーカーとして参加したプロジェクトのトークンの多くは上昇し、相場に追い風となりました。