「仕事一筋」やめました! マラソンや登山は経営者になってから
―― 「マネックスといえば松本大会長」のイメージを変えていきたいとのこと。具体的には、どのようなイメージに変えていきたいのでしょうか。
清明社長「前任者がカリスマ社長だったので、どうしても、そのイメージが強くなってしまうのは仕方ありませんし、半面それは守っていきたい部分でもあります。じつはマネックス証券は、社員一人ひとりが、松本が作り上げてきたビジョンや理念がしっかり根付いています。お客様にとって何がいい投資なのか、情報なのかという点を、社員が考えて行動しようとしています。そうした社員一人ひとりの価値をもっと引き出して、『松本のマネックス』ではなく、チーム一丸で取り組んでいく、『わたしたちみんなのマネックス』というイメージを打ち出したいと思っています」
―― 日々お忙しいと思いますが、プライベートはどのように過ごしていますか?
清明社長「オフは、もっぱらマラソンや登山、ゴルフなど外に出ていることが多いです。昨日も、弊社が主催したイベントが、午後から東京であったのですが、午前中に、軽井沢のハーフマラソン大会で走ってから、新幹線に乗って行きました。子会社のマネックス・ハンブレクト(2017年にマネックス証券と統合)の社長になるまでは、仕事人間だったのですが、社長になってからは、自分ひとりでは解決できないことや、考えてもわからないこともあり、かえってカラダを動かすことで頭が切り替えられて、問題が整理できるようになりました。百名山の登頂も目指していて、これまで44の山に登りました。あと20年で残りの山を制覇したいですね」
(聞き手:戸川明美)
プロフィール
清明 祐子(せいめい・ゆうこ)
マネックスグループ常務執行役兼マネックス証券社長
2001年京都大学経済学部卒。三和銀行(現三菱UFJ銀行)入行、法人営業およびストラクチャードファイナンスに従事。06年12月からMKSパートナーズ(プライベート・エクイティ・ファンド)に参画し、バイアウト投資実務およびポスト・マネージャー・マネジメントを経験。09年2月にマネックス・ハンブレクト(17年にマネックス証券と統合)。11年に同社社長に就任。13年マネックスグループ執行役員、16年同社取締役、17年マネックス証券執行役員、18年マネックスグループ常務執行役兼マネックス証券副社長執行役員。19年4月から現職。
1977年9月生まれ、大阪府出身。