社会全体で「投資」を盛り上げていきたい
―― 現在のマーケットや御社のポジションについて、どう思われますか? 具体的にはどのような施策を考えていらっしゃいますか?
清明祐子社長「インターネット証券ができて20年。この間、順調にマーケットが拡大し、証券会社の一つの形態として、インターネット証券が存在感を増し、無視できない存在になったと思います。弊社も、成長期、安定期があり、「さあ、次に向かうぞ」という再成長に向かう時期です。これからどうやって再成長していくのかを真剣に考えていく段階に入ったと思っています。
人生100年時代と言われ、寿命が延びる中で、個人投資家の皆さんは、それぞれの資産寿命をどのように伸ばしていくのかが、今の課題だと思います。そういった課題を解決できる、投資セミナーや投資教育などを引き続き行っていきます。また、コインチェックのお客様は若年層が多いので、そういったお客様に、人生プランを考えていただき、証券商品とのクロスセルをご紹介するということも念頭に入れています。
マネックス証券は、個人投資家のお客様との距離が近く、実際にお客様からのさまざまなご意見やご要望もいただくことも多いので、積極的に経営課題に取り入れていきたいですね。
『貯蓄から投資へ』と謳われて、20年ほどが経ちましたが、この流れはまったく進んでいません。私たちの使命として、自分の会社のお客様だけでなく、社会全体で、もっと投資について盛り上げていき、個人投資家の裾野を広げたいと思っています。そのために新しいテクノロジーが必要であれば、率先して取り入れていきたいと思います」