来年(2020年)春に卒業する大学生・大学院生を対象にした企業の採用面接が2019年6月1日に解禁されたが、すでに6割以上の大学生らが内々定を受けていることが、マイナビが6月6日に発表した調査でわかった。
2020年卒予定の学生らの5月末時点の内々定率は、前年同月比(60.3%)より1.5ポイント高い61.8%で、調査を始めた2010年以来最高となった。
内々定者の5割以上が「もっといい会社を探す」
文理男女別の比較では、文系学生(男子57.8%、女子56.0%)が50%台なのに比べ、理系学生(男子70.2%、女子70.0%)が7割を超え、大きく上回る結果となった。また理系学生のうち、学部生と大学院生で比較すると、学部生65.2%に対し院生は77.6%と、すでに8割近い学生が内々定を獲得していた。
内々定をもらった会社の全体の平均は1.9社で、前年同月と変わらない。また、内々定をもらった人の54.7%が「内々定先に不満なので就職活動を続行する」「不満ではないが、他の企業も見たいので続行する」と答えており、まだ内々定をもらっていない38.2%も含め、全体の72.0%が就職活動を活発に続けている状態だ。
調査は、2019年5月25日~31日、2020年3月卒業見込みの全国の大学4年生、大学院2年生7375人を対象にインターネットで行なった。