「災害大国日本で、逃げにくい靴は死刑宣告と同じ」
合理的に考えて、自由で働きやすい靴や服装にすべきだと提案する人が多い。
「公立学校の教員の方々の服装を校内でよく見るのは、男性はスーツまたはワイシャツとスラックスでスニーカー履き。女性はスーツまたはブラウスにスカートでスニーカー履き。ビジネスと教育の場で違いがあるのかもしれませんが、まったく変ではないし失礼だとも思いません。非常に健康的です」
「野球ならスパイク、スケートならスケートのように、機能的に定められているなら分かる。だが、パンプスには合理的な理由がない。それどころか、健康が阻害され、企業は労災扱いすることを前提にしなければならなくなる。パンプスを履くか、ローヒールを履くかで企業の売り上げが大きく左右されるという科学的根拠でもない限り、強制はマイナスのはずだ」
また、パンプスやハイヒールには、もっと大きなマイナスがある。災害時には命の危険があると指摘する人が少なくない。
「そもそも災害がこれだけ多い国で、こんな逃げにくい靴を強制するなんて狂気だよ。死刑の宣告なの? 全力で逃げられないし、瓦礫の中を絶対進めない」
「人前に出る販売員はパンプスやハイヒールが必要だというけど、それでも地震やJアラートなどの有事の際は客を守って誘導しないとならない。ハイヒールなんて履いていたら足手まといだよ」
というわけだ。