五輪に浮かれてばかりいられない...... ダスキンが挑む「2020問題」

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ドライアイスで立ち向かう

   五箇さんら専門家が指摘するトコジラミの「スーパー化」を受けて、ダスキンではドライアイスを使った独自の駆除サービスを開発。これまで熱処理、薬剤散布では、駆除後のふとんや物品を廃棄しなければならなかったが、新方式では使用の継続が可能になった。

ダスキンのセミナーで講演する国立環境研究所の五箇公一さん
ダスキンのセミナーで講演する国立環境研究所の五箇公一さん

   ダスキンが害虫駆除サービスを始めて今年が31年目。創業当時には北海道にはいなかったゴキブリが道内の各地でみられるようになり、これを追って店舗網も津軽海峡を越えるなどして、いまでは全国に550店を展開する。駆除サービスの売り上げは2018年度に85億円。20年には100億円を目指している。

   ダスキンはこのほど、五箇さんを講師にセミナーを開催。五箇さんは、外来種、海外由来の生物の拡大、分布を許してはいけないのは在来種を守るなどではなく、人間を守るために大事であることを強調。日本がじつは今では世界で数少ない「狂犬病」空白国の一つであることにふれ、これが都会で放置が問題視されているアライグマにより侵される可能性を指摘。アライグマは狂犬病を最も媒介する動物であり、米国などでは見かけても近づかないよう子どもたちは指導されているという。

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