「パンチ」が効いて「めっちゃ、おいしい」
それにしても、1杯8000円を超える超高級コーヒーの、そのお味のほどが気になります。じつは、20人ほどのラッキ-なコーヒーファン(やメディア)が「クラッチコーヒー」での「試飲会」に招かれて、ご相伴にあずかったそうです。さて、その感想は......。
It was "very different" from any coffee I'd ever tasted
(これまで味わったどんなコーヒーとも「まったく違う味」だ)
It was shockingly good
(ゾッとするほど、おいしい)
shockingly:ゾッとするほど、恐ろしいほど
It is very smooth, with a good taste and packing a punch
(とてもなめらかで、おいしくって、強烈だ)
pack a punch:パンチが効いた、強烈な
「ゾッとして強烈な味」っていったいどんな味なのか想像がつきませんが、これまで味わったことのない「全く違った味」であることは確かなようです。
実際は、「フルーツのような味」らしく、「ミルクや砂糖を入れずにブラックで味わう」のがお作法だそうです。
では、「今週のニュースな英語」は、世界で一番高いコーヒーを味わった感想の中から「pack a punch」(パンチが効いた、強烈な)を使った表現を紹介します。オフィシャルな場面ではなく、仲間うちで使うといいでしょう。
The Spanish wine packed a punch.
(そのスペインワインはかなり強烈な味だった
Be careful!These hot peppers really pack a punch
(気を付けて。このトウガラシ、すごく辛いから)
This novel packed an emotional punch
(この小説、めちゃくちゃ感動するよ)
日本語にすると、「メチャクチャ辛い」とか「めっちゃ、おいしい」といったニュアンスがしっくりくる気がします。
「パンチ」が効いて「めっちゃ、おいしい」らしい最高級コーヒー。これだけ世界中でニュースになれば、「試飲」の20杯を無料で提供してもとっくに元が取れたことでしょう。個人的には、たった20杯で世界中にその名を広めた「クラッチコーヒー」オーナーの戦略に「あっぱれ」を差し上げたいです。(井津川倫子)