支払いなら電子マネー、送金なら仮想通貨
そこで、結論です! 用途別にオススメするキャッシュレスは次のとおりになります。
【支払・優待機能】電車やコンビニなどの日常生活で頻繁に使いたいなら、電子マネーやポイントサービス。
リアル店舗の買い物などでの支払いには、決済端末の導入数から電子マネーに軍配が上がります。また、価格が法定通貨に固定されているため、安心して利用できます。
【送金機能】知人などに送金したいなら、海外の場合は仮想通貨。国内の場合は電子マネーや仮想通貨。
ビットコインを代表とするP2P(ネットワーク上にあるコンピュータが中央のサーバーを介さずに一対一で通信すること)方式のネットワークによって、海外への送金が容易にできることから、送金には仮想通貨が向いています。
また、最近では電子マネーも送金できるサービスが増えており、同じサービス利用者であれば、電子マネーでもいいでしょう。
【投資の機能】価格の値上がり益を狙うなら、仮想通貨。
日本円と連動しておらず、株価や米ドルのように価格変動があるのが仮想通貨。そのため、投資をするのであれば仮想通貨です。価格は常に変動しているため、値下がりリスクがある一方、上昇して利益が得られる可能性もあります。また、取引所や国によって価格が異なってくることから、取引所間の送金で、その差益を狙うという方法もあります。
電子マネーやポイントは支払いや送金が用途であるため、基本的に売却ができないことから、投資対象にはなりません。
3つのキャッシュレスのまとめ
最後に3つの決済手段の特徴を振り返ってみましょう。
電子マネーは、決済を前提としたサービスであるため、日常生活で利用するには一番便利なキャッシュレス手段といえます。しかし、一部サービスでは送金や払戻しができないため、使い分ける必要があります。
ポイントサービスは、他のキャッシュレス手段と比べると、その機能がどうしても劣ります。しかし、ポイントを発行する企業側の視点では、資金決済法が適用されないために活用しやすく、今後も流通が活発になるでしょう。
仮想通貨は、送金や投資に向いています。ただ、決済については価格変動や送金速度などの課題があり、普及はまだ先になるでしょう。
それぞれの特徴をしっかり把握。上手にキャッシュレスを利用して、よりよい生活を手に入れましょう。
(ひろぴー)