フリマでは割に合わない物に特化するのが狙いどころ
では、どうすればリサイクルショップは生き残っていけるだろうか。ネットでの具体的なアドバイスを拾うと次のようなものがあった。
「ショップも、オンラインで買取価格がわかるようにするといい。また、行ってみるまでわからないのが難点。東京・神田の古本街のように何があるかネットで公開したらいい」
「一定数だけの需要がある物や大きい物は、すべて自社倉庫販売にする。そして、防犯カメラなどをつけて人件費を削減し、回転率が高い物や小さい物は通常店舗販売にする」
「機械類をよく知らない人は動作保証がないので、フリマの中古は買いにくい。また、重量があるものは送料がかかるので、フリマでは扱いにくい。フリマでは割に合わない物に特化するのが狙いどころ」
「専門分野に特化し、信頼度が高い商品を取り扱ったうえでアフターケアをしっかり行なうなど、フリマとの差別化を進めないと今後は厳しい」
「リサイクルショップの客は60代以上の女性が多いです。地方には百貨店がないので都会から流れて来た上質な衣類を求める人が多いですが、みな口々に国道沿いの量販店には、安いけどデザインが田舎っぽくて年寄り色しかないと嘆いています。田舎にも、リサイクルでもいいから派手な服が着たいという年配者が増えています。そういう人のために品揃えをしてほしい」
こうした声を活かせるかがカギになりそうだ。
(福田和郎)