新しい元号が発表された前後から、株式相場は全体的に好調である。一方、企業分析バトルも半年が過ぎて後半戦に突入した。
そこで、今回は新たな企業を分析するだけでなく、今まで選んできた一部の銘柄を再度分析した。
「くつろぎ」の喫茶店で、5年連続で最高益更新
【コメダホールディングス(3543)】
4月19日、2030円で100株を購入
年初来高値(2019年1月 8日) 2211円
年初来安値(2019年5月14日) 1972円
2019年4月26日終値 2040円
今回選んだ銘柄は「コメダホールディングス(HD)」。「珈琲所 コメダ珈琲」を運営していることで有名で、「コメダ謹製 やらかシロコッペ」や「おかげ庵」などのコメダ珈琲店以外の喫茶店なども運営している。また、他のカフェチェーンの経営理念と違い、「くつろぎ」を重視している企業でもある。
今まで選んできた銘柄は主に食品・飲料メーカーを中心に選んできた。しかし今回選んだコメダホールディングスは業種で分類すると卸売業である。ではなぜ、卸売業であるコメダホールディングスを選んだか、という理由とともに分析する。
今まで、銘柄を決めるときには自己資本比率やROE(自己資本利益率)、ROA(総資産利益率)を中心として選んできた。しかし、今回は5年連続で最高益を更新しているということが、一番の理由である。
5年連続で最終益を更新していることから、経営の効率化が進んでいるということがわかる。また、自己資本比率は他社と比較すると低いが、ROEが非常に高く、自己資本比率とROAの割合を考えても国内のコーヒーチェーン大手よりも成長性が見込める=下図参照。
もう一つの理由としては、コメダHDの企業努力にある。また、これが食品メーカーではなく卸売業を選んだ理由でもある。コメダHDは企業努力の数々が公開されており、前述した「くつろぎ」の空間づくりや、丁寧な接客が行われていることがわかる。
その中でも、コメダHDは自社で製造したパンをメニューで提供しているとともに、店頭でも販売している。そのことから「おいしさ」を追及していることがわかる。なので、食品メーカーではないがこの銘柄を選択した。
4月19日に、2030円で100株を購入した。
好調な株式市場は「売り」のタイミング
【良品計画(7453)】
4月11日に1株2万3500円で、保有していた10株を売却
年初来高値(2019年4月 1日)2万8810円
年初来安値(2019年5月16日)1万9340円
2019年4月26日終値 2万1140円
2019年4月1日に新元号『令和』が発表され、株式市場は好調なため、保有している銘柄を手放すにはいい時期である。そこで今回は、今までに選んできた銘柄の一つである「良品計画」を再分析し、所有し続けるか検討した。
良品計画は年初めに、「応援したい」という理由と海外事業の拡大によって企業の収益の増加が見込めるという考えで選んだ銘柄で、順調に株価は伸びていた。
しかし、4月10日の決算発表では、2019年3月期の営業増益およびに最終益も大幅に下回った。
ただ、自己資本比率やROE(自己資本利益率)、ROA(総資産利益率)に関しては、順調に伸びている=上図参照=が、反対に経常利益率が2年前より減少している。
また、株式市場では大型連休があると株価は全体的に下がる傾向にある。そのため今回は良品計画株を手放すことを決めた。
【株式取引ルール】
- 月200万円を上限に最低1銘柄(企業)を選ぶ、バーチャル投資です。
- 投資対象は、新興市場を含む上場企業の現物取引です。
- 1年間のトータルで損益を競います。