よく知らない人への相談は「いろいろ売りつけられて面倒」
彼女が生命保険に加入したきっかけは、「信頼できる知人が保険会社の人だった」。J. D. Powerが2019年3月に発表した「生命保険顧客満足度調査」によれば、生命保険加入のきっかけの第1位は、まさに「保険会社の営業担当者の訪問・勧め」であった。
もう一つ、興味深いデータを紹介しよう。J. D. Powerのデータでも、生命保険の見直しのきっかけは、契約後の経過年数によって大きく異なることがわかっている。
つまり、契約からの年数が経つにつれ、見直しのきっかけは、保険料の負担増、満期・更新、病気・事故による手続きの経験と、「保険と向き合わざるを得ないとき」に限られがちになっているということだ。
生命保険を見直すきっかけはこんなこと
逆に、契約からの年数が経つにつれ、営業担当者やファイナンシャルプランナー、会計士、税理士など、いわゆる 「プロによるアドバイス」をきっかけに保険を見直す人は減っていた。
その半面、この調査のデータでは、「プロによるアドバイス」をきっかけに、保険を見直した人のほうが生命保険に対する満足度は高いということもわかっている。
人生100年時代の保険選びは、すでに生命保険に入っている人も、そうでない人も、やはり面倒がらずに複数のプロのアドバイスを求めることが、快適なマネーライフへの最短コースのようだ。