終身保険、生前に解約すれば老後資金に使える
彼女の中では、終身保険が「生命保険」であるという認識がないらしい。終身保険とは、生命保険のなかの死亡保険の一種で、一生涯にわたり死亡保障が続く保険である。
ただし、現在独身の彼女の場合、必要に応じて生前に解約し、解約返戻金として一時金で受け取り、それを老後の生活費などに充てることを見越しているようなのだ。そのため、「保険というより、銀行より利率のいい積立貯金」という認識であるという点を、目的としたようだ。
死亡保障が不要になった場合には、保険契約を解約して、解約払戻金を教育資金や老後の生活資金などに使えるものなど、終身保険といえども、保障のありかたはいろいろある。
彼女のようなライフスタイルの場合、老後の生活資金として保険を利用するという考え方もありかもしれない。
ただ、気を付けなければならないのは、この彼女がこの保険を購入したのは15年くらい前であること。今のような超低金利時代にこのタイプの購入した場合は、当時ほどの「オトク感」は得られない可能性は高い。
そうなると、加入している保険商品の見直しが必要になるが、当時勤務していた会社や知り合いを通じた紹介が加入のきっかけだと、その人との関係がなくなることで、保険の見直し相談のきっかけを失ってしまうリスクもある。
「友人の旦那さんが保険屋さんだったから、オススメされて入ったのよね。その後、その夫婦は離婚しちゃったけど。最近は、株式とか投資信託とか、なんか投資したいんだけど、相談できる人がいない。誰に相談したらいいのかわからない。よく知らない人に相談するといろいろ売りつけられそうだし、何より面倒ね」