「幸せな働き方」を考えたら......
そして、もうひとつがテレワークです。
4月に施行された働き方改革法案によって、テレワークを導入する企業は今後、大幅に増えると思われます。しかし、自らの働き方をマネージメントできない人が、いくら外に出たとしても生産性の向上には繋がりません。
自らの働き方に向き合い、自発的な考えを持った人でなければ、テレワークも意味をなさないと思います。
一方、オフィス環境や働く場所という観点でも、共創をする「Co-Work space」は、次々に生まれていますが、独創するための「Deep Think space」は、ほとんど進化していません。
最近では、本来は数人で打ち合わせをするための会議室が、一人で利用されているというケースもよく耳にします。だからこそ、自からの働き方に向き合う時間を取り入れ、自分らしい働き方をマネージメントしていく必要があると思うのです。
働き方に対する考え方も、人それぞれだと思いますが、多くの方々にインタビューをするうえで感じた「幸せな働き方」は、その仕事に「夢中」になれることでした。夢中になれる人はイキイキしていますし、それは周り(チーム)にもいい影響を及ぼしているように思います。
これからの時代に大切なのは、「個」を大切にする働き方です。「Co-Work」を積極的に取り入れている企業こそ、次のステップとしてDeep Thinkを求めています。
だからこそ、企業としては、Deep Thinkの時間を取り入れた働き方が必要なのだと考えますし、Deep Thinkのための環境も進化していかないといけないと思っています。
(井上一鷹)