なぜ、いまの働き方にDeepThinkが必要なのか
いまの時代に、Deep Thinkが求められている理由は、二つあります。
一つめが「イノベーション」が求められる時代であるということです。
いまの時代は、時代に対して柔軟に、そしてスピーディーに対応していく「非連続な事業」が求められ、新しいアイデアを生み出し続けなければなりません。
Googleでは、優秀なエンジニアは一般的なエンジニアの300倍の価値があると言っています。ビル・ゲイツにおいては、1万倍の価値があると語っています。
それだけ、人それぞれの1時間の価値は数倍の差ではない時代を迎えているのです。そして、それは同じ人の中の各時間でも同じことがいえそうです。ちゃんとDeep Thinkできた1時間というのは、ふだんの1時間に比べて100倍以上の差があってもおかしくないですし、そういう仕事をできるクリエィティブワーカーが価値を残す時代であることは、疑いの余地がないかと思います。
それだけ創造的な仕事が求められているということです。
そして、イノベーションには「独創」と「共創」の両軸が必要だといわれています。
これは、一人で深く考えてない人がいくら集まっても、新しいアイデアは生まれない。つまり、イノベーションは生まれないということなんです。
しかし、いまの働き方をみると、一人で深く考える時間を持てている人はほとんどいません。自分の中で十分に考えることができないまま、準備ができない状態で打ち合わせに望んでいる人が、ほとんどなんです。
我々の研究によると、同じ会社でもいい結果を生み出している人ほど、独創の時間を大切にしていることが明らかでした。