こんにちは。Think Labの井上一鷹です。私は、世界初の「集中」を測るアイウェア「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」のプロジェクトリーダーとして、いろんな人の働き方について研究をしてきたのですが、あるデータに驚きました。
それは、多くのビジネスマンにとって、「オフィスが一番集中できない場所」になっていたことなのです。
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一人で考えることの「効用」がある!
自分の時間をもてない「集中難民」増える?
本来、一番集中できる場所であるべきオフィスですが、そこがなぜ集中できない場所になっているのか――。それには、「コミュニケーション」と「働き方」というキーワードが大きく関係していました。
人は、集中状態に入るまでに約23分かかるといわれています。
しかし、現代のオフィスワーカーは約11分に1回、話しかけられる状態であることがわかりました。積極的なコミュニケーションを求めてきた結果、「ちょっと、いいですか」という言葉に気を取られ、いつの間にか、みんながいるオフィスが集中できない場所になっていたのです。
さらに、いろんな方の働き方を見ていくと、打ち合わせなどコミュニケーションの時間はスケジュールに入れていても、一人で深く考えたり、集中して作業したりする時間は確保できていない。
働き方改革で、労働時間は削られるのに仕事は減らない、だからと言って家に帰るとますます集中できない。結局、集中して自分の時間を持てなくなってしまう。
これを私たちは「集中難民」と呼んでいます。