こんにちは。ひろぴーです。今週から、仮想通貨にまつわるニュースを、みなさんといっしょに紐解いていこうと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
仮想通貨取引所であるDeCurret(ディーカレット)が、仮想通貨をSuica(スイカ)にチャージできるサービスを検討していると、2019年3月28日に発表しました。このサービスが実現すれば、仮想通貨でスイカを利用したサービスを提供する初めてのケースとなります。俄然、注目されます。
そこで、これから仮想通貨取引を始めようか、どうしようかと悩んでいる人に向けて、このサービスがどのような人にメリットをもたらすのか、考えてみました。
ディーカレットの出資企業がスゴイ!
結論を言うと、仮想通貨がスイカにチャージできるようになって、メリットが見込めるのは、こんな人です。
仮想通貨未経験者のうち、(1)仮想通貨を始めたいけど、価格の下落が心配で躊躇している人(2)クレジットカードを使い、ついつい何回もチャージしてしまう人――。こういった人に具体的なメリットがあり、これを機に仮想通貨取引を始めるキッカケになるかもしれません。
そもそも、ディーカレットがスイカをチャージできるようにする背景には、同社の生い立ちがあります。ディーカレットは、「現金を使わない生活を、ふつうに」というビジョンを掲げて仮想通貨の取引や決済を行う企業として、2018年1月に設立されました。資本金は52.3億円と仮想通貨交換業者のなかで最大を誇ります。
出資企業にはIIJやJR東日本をはじめ、電通、ビックカメラ、ヤマトホールディングス 、伊藤忠テクノソリューションズなど19社の大企業が名を連ねています。
スイカはJRが発行する交通系ICカード。スイカにはSF(stored fare system)と呼ばれる電子マネーがチャージでき、電車の運賃の支払いのほかに、コンビニエンスストアやスーパー、家電量販店や衣料品店などの全国38万店舗での支払いに利用できます。また、モバイルSuicaを利用すれば、スマートフォンに入れて持ち運びができ、さらにクレジットカードからチャージができるようになります。
ちなみに、今回の仮想通貨をスイカにチャージできるサービスは、仮想通貨をSFに交換し、スマートフォン上のモバイルスイカにチャージする仕組みであると、推測できます。出資企業に、JR東日本がデンと構えていたところは小さくありません。