「令和」最初のゴールデンウイークが終わり、日常生活が戻ってきた。そうしたなか、「3日間以上の連休明けの仕事がつらい」と感じている人が8割にのぼることがわかった。人材総合サービスのスタッフサービス・ホールディングス(HD)が、働く人の休み明けに関する本音を調べ、2019年5月7日に発表した。
今回の10連休で、楽しい休み中の感覚が抜けきらない人が少なくないかもしれないし、休み明けの溜まった仕事の山にうんざりという人もまた多いようだ。
連休は退職や転職を考えるきっかけ
調査によると、「3日間以上の連休明け、仕事がつらいと感じる人」は、「そう感じる」「どちらかというとそう感じる」を合わせると、83.6%にのぼった。また、どのタイミングで感じるかを聞いたところ、もっとも多かったのが「朝起きた瞬間」(66.0%)だった。
さらに、「3日以上の連休明けに退職、転職したいと思ったことがあるか」については、「何度もある」「何度かある」を合わせると42.8%で、4割超の人が「ある」と答えていた。連休が退職や転職を考えるきっかけになっている様子がうかがえる。
一方、少数派である「休み明けの仕事をつらいと感じない人」(16.4%)を対象に、つらさを軽減する対策について聞いたところ、
「生活リズムをできるだけ維持する」(広島県、37歳男性)
「明日会社でやる作業を寝る前に思い出してみる」(埼玉県、30代男性)
「休みの間は仕事のことを考えない」(埼玉県、39歳女性)
といった意見があがった。
連休明けのズル休み、13.6%が「ある」
休みが続けば、ついもう少し長く休みたい、と考える人もいるはず。スタッフサービスHDによると、「休み明けにズル休みをしたことがある」人は13.6%いた。
どんな理由を職場に伝えたのか聞いたところ、風邪や腹痛など、自分の体調不良によるものが多かったが、「子どもの体調が悪いので」(熊本県、36歳女性)や、「身内の不幸」(静岡県、29歳女性)、「通院の付き添い」(東京都、44歳男性)といった、身内をダシにするケースも見受けられた。
また、「休み明けに遅刻をしたことがあるか」の問いには、13.0%の人が「経験あり」と答えた。遅刻の最大の理由は「寝坊」で83.1%。次いで「行きたくなかった」の15.4%。休みが続くと、仕事があるときの生活リズムが崩れてしまうようだ。
さらに、「休み明けに仕事で失敗したことがあるか」を聞くと、24.4%と、およそ4人に1人が、「失敗経験がある」と答えた。
具体的には、
「PC入力作業を大幅に間違えた」(愛媛県、49歳男性)
「疲労感が残り、休み明けに足を滑らせ転びそうになった」(大阪府、44歳男性)
「曜日感覚を忘れた」(東京都、29歳男性)
「終わった仕事をもう一度やってしまった」(群馬県、44歳女性)
「連休が明けて、すぐにあった業務の締め切りを失念した」(富山県、32歳女性)
などの声があがった。
一方、休み明けのつらさを軽減する方法は、「特にない」という意見が多いなか、「楽しく働くことを想像する」や「達成感にワクワクしていることをイメージする」など、ポジティブな意見が寄せられている。
なお、調査は2019年4月3日~4日に、インターネットで20歳~49歳の働く男女500人を対象に実施した。