派遣社員がすべきことは「自分の力をアピール」ではない
また、派遣社員は「出過ぎるべきではない」という意見も多かった。
「あなたは心得違いをしています。派遣社員がすべきことは、自分の力をアピールすることではありません。派遣先の指示に従うこと。いろいろな表や資料を作って仕事をやりやすくしているというけど、それは会社から指示された仕事? 指示されていないのなら給料泥棒です。大事なのは、派遣先の人々が望むか望まないか。派遣先の正社員が『多少の雑談をしてほしい』『余計な仕事できますアピールは、疲れるからしないで』と望んでいるのなら、それがあなたのすべき仕事です」
「私の職場にもあなたのような人がいました。自分なりの工夫(?)なのか、別に頼んでもないことをやって、仕事ができる風にしていました。人の話も聞かないし、仕事しているから関係ないでしょって雰囲気を出していましたが、結局は契約更新なしとなりましたよ」
「いろいろな会社がある。例えば、毎日100個の製品を作れば十分な会社で、毎日200個作れるよう業務を効率化したら、どうでしょう。喜ばれるとは限りません。しかも『私のやり方なら200個作れるのに、みんなやる気あるの?』的な態度だったら総スカンでしょう。あなたは、経営再建中の会社へコストカッターとして派遣されたわけではありませんよ」
また、派遣社員は仕事の能力よりもむしろ、職場の人間に好かれた方が契約更新のチャンスが高いというアドバイスさえあった。
「とある施設に、非常勤として1年契約された私、A子、B子。私とA子はバリバリできるタイプではなく、PC操作も遅い。戦力になれない代わりに、雑用は積極的にやりました。B子は、得意のPC作業から離れず、雑用はしませんでした。元々あったフォーマットも、『こっちのほうが使いやすい』と変えていました。1年後の更新時、私はもう1年継続、A子は関連施設を紹介されました。B子は再契約されませんでした。私はもちろん、今年から入った非常勤の人と雑用もしています」