英王室のハリー王子とメーガン妃に待望の第1子が誕生しました!
自由奔放な行動で「お騒がせ王子」の異名を持つハリー王子も、いよいよパパの仲間入り。男子誕生を伝える王子の映像からは、喜びにあふれる興奮がひしひしと伝わってきました。
じつはこのロイヤルベビー、海外では誕生前から「とにかく型破り」だと盛り上がっていたのです。
ロイヤルベビーが出産前から「型破り」だったワケ
2018年5月にハリー王子と結婚したメーガン妃が、第1子となる男の子を出産しました。まずは、注目のロイヤルベビーの誕生をメディアがどう伝えたのか、ご紹介しましょう。
The Duchess of Sussex has given birth to a baby boy
(サセックス公爵夫人が男の子を出産した)
give birth to:~を産む
第一報を伝える海外ニュースでは、「give birth to」(~を産む)というイディオム(慣用句)を使った表現が目立ちました。なかには、サセックス公爵夫人というタイトルを使わずに「メーガン」と名前で伝えたメディアもありましたが、一気にカジュアルな印象になります。
Meghan gives birth to boy
(メーガンが男の子を出産した)
もっとシンプルに、「have」や「welcome」を使った報道もありました。こちらのほうがずっと覚えやすいですね。
Prince Harry and Meghan have a baby boy
(ハリー王子とメーガン妃に、男の子が誕生した)
Prince Harry and Meghan welcome a baby boy
(ハリー王子とメーガン妃が男の子を迎えた)
じつは、今回のロイヤルベビーの誕生、出産前から「型破り」だと話題になっていました。ハリー王子夫妻が、「赤ちゃんの出産&誕生に関する情報を公表しない」と宣言したため、「英王室の慣習を破る行為だ!」と非難が殺到していたのです。
これまで英王室では、ロイヤルベビーが誕生すると病院の前でお披露目してきました。ところが、今回の男児誕生は出産する病院も明かされないまま、英王室史上初めてインスタグラムへの投稿で発表されたのです。
しかも、夫妻の公式アカウント「@sussexroyal」に投稿された注目のメッセージは、なんと、たったひと言。
It's a Boy!
(男の子!)
でした!
この投稿、1時間足らずで75万件余りの「いいね!」を集めたというから驚きです。英国ロイヤルベビーへの注目度は高まるばかりですね。
男児誕生は「thrill」なこと!?
「型破り」と言えば、ハリー王子は出産に立ち会ったと、報道されています。直後に公開されたインタビュー映像では、興奮で顔を赤らめながら喜びを抑えきれないハリー王子の姿が映し出されました。
インタビュアーが「ずっと笑いが止まらないですね」と思わず口走ってしまったほど、終始笑顔のハリー王子。子どもと奥さんへの愛情を熱く語る姿に、好感度は一気に上がったのではないでしょうか。
それでは、「今週のニュースな英語」は各国のセレブから寄せられた、お祝いメッセージから。「祝福や喜びの気持ち」を表す英語を学びましょう。日常生活でも使える表現ですから、覚えておくと便利です。
まずは、ハリー王子のことばから「喜びの気持ちを伝える」表現です。
Absolutely thrilled!
(心から、ワクワクしている!)
absolutely:とても、絶対的に、無条件に
thrilled:ワクワクする、興奮する
「thrill」(スリル)は、「ワクワクする」「ゾクゾクする」という意味。ミシェル・オバマ前米大統領夫人は、お祝いのメッセージに「thrill」を使っていました。
Congratulations, Meghan and Harry! Barack and I are so thrilled for both of you
(メーガンとハリーおめでとう! バラクと私は、お二人にとてもワクワクしている!)
もっと簡単に、「I am thrilled!」(ワクワクしている!)でうれしい気持ちを伝えることができます。日本語の「スリルを感じる」とはちょっと違うニュアンスかもしれませんが、喜びやお祝いの場面で使える便利な単語です。覚えておきましょう。
出産前の避難の嵐がうそのように、お祝いムードにわく「型破り」なロイヤルベビー誕生。インタビュー映像を観る限り、ハリー王子は「お騒がせ王子」を返上して、すっかり良きパパになりそうです。今後しばらくは、ロイヤルベビーをめぐって世界中に「ゾクゾクする」人たちが続出しそうです。(井津川倫子)