ゴールデンウイーク前の2019年4月26日に一時、1ドル=112円台前半まで上昇したドル円相場も、111円台半ばまで反落して以降は上値が重い展開となった。4月29日には、米国の良好な個人消費を受けて111.90円まで上昇したものの、111円台半ばまで反落。その後も上がっては下げる、行ったり来たりを繰り返した。
早稲田大学は、米連邦公開市場委員会(FOMC)の政策金利の発表や米雇用統計などのイベントを気にしながらも、傍観を決め込む。明治大学も1月のようなフラッシュクラッシュ(瞬間的な暴落)を心配して取引を控えた。一橋大学と國學院大学も取引を見送った。
一方、慶応義塾大学は前週から持ち越ししているポジションを決済。その後も積極果敢に攻めて大きな利益を上げた。
金利変動の予測は立たない(早稲田大)
今週の要注意イベントとして、まずは月初めの金曜日(5月3日)に発表される米国の雇用統計、それに加えて5月1日(水)にFOMCの政策金利の発表と、立て続けに大きなイベントが控えている1週間であり、ドル円相場も大きく揺れ動くのではないかと考えている。
目下のところ、大方の予想としては2.25~2.50%と、現在のレートを据え置くとの見方が支配的。正直、金利設定がどうなされるかということに対して、個人的な予想はまったく立たないので下手に触れずに今回は傍観を決め込むことにする。
5月3日(金)
前週に1ドル=112.40円まで上げた相場はなんだったのか――。4月25日をピークに、今週は大きなボラティリティを伴いながらの下げ相場となっている。日本時間5月2日午前2時ごろには1ドル=111.05円を割り込むといった、かなりのスピードで円高ドル安が進行した。
たった数日で1.5円近くもの変動を起こし、ロンガーには苦しい展開だ。今週を通して何回か反発して上を目指そうとする動きも見受けられたが、いずれも上値が重いがために成功せず、そのまま下落してしまっている。
ドル円相場を約1か月ぶりの安値圏まで到達するまでにいたったものの、現在14時30分時点では1ドル=111.50円ほど、方向感はつかめないが、米雇用統計発表までノーポジで座して待ちたい。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
5月3日現在 8328円
「しばらく短期目線のショートでいく」(明治大)
ついに10日間のゴールデンウイーク(GW)に突入。前週の木曜日(4月25日)にスワップ狙いで一時的にドル円相場が1ドル=112.399円まで上昇したものの、次の日には1ドル=111.50円まで落ち込んでおり、GWは112円を越えずにはじまった。
5月2日(木)
今までの記事で、1月のようにフラッシュクラッシュでやられるかもしれないので、注意すべきと書いてきたが、やはり同じように考えている人が多かったらしい。まだ半年も経っていないので、さすがにまた狙われると思い、自分のように注意しているのだろうか。今のところ、フラッシュクラッシュが起きるような動きは見られない。
上値が重く、下がりぎみのような印象。GWは自分もあまり相場を見ていられなくなりそうなので、大丈夫だとは思うものの、持つ必要がない局面なのでノーポジションでいく。
今後の方針を立てておくとする。上値は、日足のチャートを見ると1ドル=112円の壁が強いように感じる。また下値は1ドル=110円と恐らくは110円から112円までのレンジで、110円寄りで進みそうか。
イベントとしては、やはりブレグジットが一番大きいか。2日に行われた英国の地方議会選では労働党、保守党ともに議席を減らしEU残留を支持する自由民主党が議席を増やしたとされており、民意が残留に傾いている。そのため、5月23日の欧州議会に参加せず、6月1日に離脱ということはないとみられるが、近々でいうと23日は一応気をつける必要がある。
あまり長い予想を立てるのは難しすぎるので、今後2週間の方針としては、しばらく短期目線のショートでいく。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
5月3日現在 1万2976円