【投資の着眼点】投資の良書5選 先人たちから得るものは多い

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失敗の数々は注意して、繰り返し読む

「マーケットの魔術師」ジャック·D シュワッガー著(パンローリング刊)★★★★★★

   米国で大成功したトレーダーやファンドマネージャーのインタビューが綴られている。シリーズになっていて、最初の作品は1980年代に出版された。本編は全部で4冊ある。多くのトレーダーやファンドのマネージャーが、口を揃えて言うことがある。「損切りは素早く、利益は伸ばせ」といった投資の格言などが、それだ。

   インタビューを受けたトレーダーや投資家は、いろいろな性格の人がいる。もし、自分と似た性格のトレーダーや投資家を見つけることができたなら、その人のたどった成功までの道筋や失敗の数々には特に注意して、繰り返し読むといいだろう。

   インタビューには、前述のウィリアム・J.オニール氏や、後述のマーティン・シュワルツ氏やマーク・ミネルヴィニ氏などの投資書籍のベストセラーの著者である大物投資家が数多く登場する。彼らの考えをより深く知るためにも、本書は大いに役立つことだろう。

「ピット・ブル」マーティン・シュワルツ著(パンローリング刊)★★★★

   前述の「マーケットの魔術師」に登場したトレーダー、マーティン・シュワルツ氏の自伝。彼が経験した相場での初歩的なミスの数々から、輝かしい成功を収めるまでのストーリーが語られている。

   「損切りは素早く、利益は伸ばせ」という投資の格言とは反対に、彼は損切りをするのが苦手だったようだ。そのせいか、彼は相場で勝てるようになるまでに、9年もの歳月を費やしている。もし損切りが苦手なら、読むと収穫があるかもしれない。

「ミネルヴィニの成長株投資法」マーク・ミネルヴィニ著(パンローリング刊)★★★★★

   全米トレードコンテストで優勝したトレーダー、マーク・ミネルヴィニ氏の書籍。彼の手法は「オニールの成長株投資」との類似点が非常に多い。

   ハーバード・ビジネススクールを卒業したエリートのオニールと、貧しい家庭の出身で中学を中退しているミネルヴィニが似たような手法に行きついたのは、非常に興味深い点である。相場で成功するのに、学歴は関係ないことを教えてくれる。(ブラックスワン)

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