平成の起業家は「優秀なエリート」でピュアな人が多い? ワイルドな「昭和」と比べると......

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デジタル化すさまじいインドネシアの熱気に感激

インドネシアで起業した辻友徳さん(本人提供)
インドネシアで起業した辻友徳さん(本人提供)

   新興国ではデジタル化の進展がすさまじい。日本では飽和状態になっているインターネットとスマートフォンが急速に普及しているのが、世界4位の人口2億6000万人を誇るインドネシアだ。首都ジャカルタで、家電の価格比較サイト「Pricebook」を2013年に立ち上げたのが辻友徳さん(1987年生まれ、東京大学卒)だ=写真(左)

   大学卒業後、ベンチャー企業に就職、1年半後にシンガポールで起業の準備に入り、インドネシア人社員2人と会社を設立。それまでインドネシアとの接点はなかったが、たまたま訪れたジャカルタのショッピングモールの熱いエネルギーに圧倒された。「Pricebook」は、携帯電話やデジタルカメラ、パソコンなどをあらゆる面から比較する。様々な機種の価格、機能、使い勝手、ユーザーの意見など、利用者が知りたい情報を一覧表で知らせる仕組みだ。

インドネシアで起業したキム・テソンさん(本人提供)
インドネシアで起業したキム・テソンさん(本人提供)

   同じくジャカルタで、2013年にファッション系ネット通販サイト「VIP Plaza」を始めたのが在日コリアンのキム・テソンさん(1985年生まれ、早稲田大学卒)だ=写真(右)。ネット通販大手楽天を2年で飛び出し、当地にビジネスの新天地を見出した。インドネシアがデジタル化に走り出した初期の頃で、「VIP Plaza」は現在、同国最大級のネット通販サイトに成長している。

   ロシアもここ数年、IT立国化が進んでいるが、ロシアと日本との「ITを軸とした架け橋になりたい」と、2017年にサンクトペテルブルグで「SAMI」を起業したのが牧野寛さん(1989年生まれ、東京外国語大学ロシア語卒)だ。在学中から日ロ学生親善サークルをつくって交流を続けており、「SAMI」は当時からのロシアとの人脈を生かし、日本企業のロシア進出やロシアのスタートアップとの連携をサポートする会社だ。

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