【株と為替 今週のねらい目】GW明け「令和相場」へ「ご祝儀」期待!(5月6日~10日)

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   2019年5月7日から、10連休のゴールデンウイーク(GW)が明け、新元号「令和」のもと、いよいよ本格的な取引がはじまる。GW中に東京株式市場にネガティブな影響を与えるニュースは見当たらなかったこともあり、ご祝儀に沸く「令和相場」に期待がかかる。企業の決算発表も本格化してくる。

   気になるのは、外国為替相場。今週はドルが底堅い展開を予想するが、連休前から、やや円高傾向にあることから、株式市場への影響が懸念される。「Sell in May(株は5月に売れ)」の格言が頭をもたげる。

   どうなる? 今週の株式・為替マーケット!

  • 「令和相場」に期待!
    「令和相場」に期待!
  • 「令和相場」に期待!

東京株式市場 企業決算が本番、個別株を物色する展開へ

日経平均株価予想レンジ:2万2000円~2万2700円

2019年4月26日(金)終値 2万2258円73銭

   今週の日経平均株価は、堅調な展開となりそうだ。

   前週の日経平均株価は、東京市場がゴールデンウイーク(GW)で休場。米ニューヨーク市場では、軟調な展開が続いたものの、5月3日のNYダウ平均株価は4月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が前月比26.3万人増と市場予想を大きく上回り、失業率は49年ぶりの低水準となったことを好感して、3日ぶりに反発した。

   こうした流れを踏まえ、GW中に日経平均株価の下げ要因となりそうな材料が出なかったことに加えて、元号が「令和」に代わって初めての取引ということもあり、「ご祝儀相場」も期待できる。

   ただ、10日に決算発表がピークを迎えるため、業績相場へ移行。個別企業の決算を手掛かりに、個別株を物色する展開となりそうだ。GW中に為替相場が円高に傾いたことは、懸念材料になる可能性がある。

   経済指標は、国内では8日に金融政策決定会合議事要旨(3月14日、15日分)、10日に3月の家計調査、3月の毎月勤労統計など。海外では、8日に開かれる米中閣僚級貿易協議(ワシントン)が注目される。

東京外国為替市場 1ドル=112円台で利益確定売りも

ドル・円予想レンジ:1ドル=110円00銭~113円00銭

2019年5月3日(金)終値 1ドル=111円09銭

   今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い展開とみる。

   前週の外国為替市場でドル円相場は、東京市場はゴールデンウイーク(GW)で休場。米ニューヨーク市場では、上値の重い展開が続いた。5月3日発表の4月の米雇用統計で非農業部門雇用者数が市場予想を大きく上回り、失業率は49年ぶりの低水準となったが、平均時給の伸びが市場予想を下回り、4月のISM(米国供給管理協会=Institute for Supply Management)が発表する非製造業景況指数も市場予想を下回ったことで、1ドル=111円割れ直前の水準までドルが下落した。

   今週のドル円相場は、ドルの底堅い動きが予想される。ただ、GW中に大きなドル売り・円買い材料は出なかったものの、1ドル=112円台では利益確定売りが予想され、上値も重い展開になりそうだ。

   注目は、8日にワシントンで始まる米中閣僚級貿易協議で、為替動向に言及する発言には注意が必要だろう。

   経済指標では、9日の米国の4月生産者物価指数(PPI)、翌10日に発表される米国の4月消費者物価指数(CPI)。

(鷲尾香一)

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