(中見出し)勝てる投資家の「条件」は「謙虚」「柔軟」そして......
個人投資家とは違い、機関投資家で働く社員は毎年、一定の成績を上げなければクビになることがある。機関投資家の世界は、標準的なサラリーマンの給与水準では考えられないような高収入を得ることができる可能性がある一方で、容赦ない実力社会であることも事実だ。
いったい、どのような人がそうした環境で長年にわたり勝ち残ることができるのだろうか。
「まずは、謙虚な人。自分の過去の栄光を、『あくまでも昔の話』と割り切れる人。そして、相場の変化に柔軟な人。極端な話、前場で通用した値動きの法則性が、後場には通用しなくなっているような状況でも、なんの迷いもなく受け入れることができる人」
数多くの投資の格言にあるように、投資の世界で成功するために必要なマインドセットは、日常生活で求められる価値観とは矛盾するものが数多くある。ときには、人間的な防衛本能すら振り払う必要もあるだろう。投資のプロの世界を垣間見ることができたような、そんな気がしたのだった。(ブラックスワン)