ドル円相場は底堅い展開となった。週明けの2019年4月22日は1ドル112円に迫ったが、その後は一時111円台前半まで急落したものの、踏みとどまった。景気減速が懸念されているが、米国の経済指標も良好。また、発表されている米国企業の決算も総じて良好で米国株も堅調に推移している。日米貿易交渉後の反応も限定的で、ドル円相場への影響も小さいようだ。
そうしたなか、早稲田大学は「買い」のエントリーチャンスを逃して悔しさをにじませ、慶應義塾大学はチャートをにらみ、積極的に取引。利益を積み上げた。一橋大学は「売り」を視野に入れながら、熟考。明治大学と國學院大學は取引を控えた。
「買い」のチャンスを逃す(早稲田大)
4月26日(金)
前週から長らく膠着状態にあったドル円相場が、今週ついに大きく動いた。4月19日から、週明けの22日のあいだ、1ドル112円の壁を割るか割らないかの攻防戦が続いていたが、23日朝に1ドル111.60円台まで急落したことから、今回のトライは失敗に終わったかと思い、下目線に切り替えを考えはじめていたところだった。
24日から、ドルが対円だけでなく他の主要通貨に対しても急激に買われたことで、1ドル112.40円近くの高値をわずか半日で付けた。
今回のドル高進行についてだが米国の経済状況の改善などが原因ではなく、他の先進諸国が不安定であることを受けてのドル高だというのが大方の見方である。ただ、これほどの短期間での上昇に対してドル円相場が長期間トレンドを形成することはできず、25日深夜からその日丸一日下落を続けて、最安値1ドル111.40円を割り込んだ。
これは今週あたままで続いていたヨコバイ推移のレベルを大幅に下回る水準だったので、明らかな「買い」のエントリーチャンスだったと、いま相場を振り返って思う。
このチャンスを逃してしまったのが非常に悔やまれる。案の定反発して現在26日20時1ドル111.75円台まで回復している。トレードはドル円が少し跳ねたところで売って、下落チャンスを捕まえようと思ったがロングに飲まれてしまった。
現在の総資産は8328円だ。
前週からの損益 プラス46円
4月26日現在 8328円
今週は様子見(明治大)
今週は取引を控えた。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
4月26日現在 1万2976円
(中見出し)含み損を抱えたままGWへ(慶應大)
4月23日(火)
昼頃から5分足でカップアンドハンドル(価格の値動きが鍋底を形成し、鍋底の天井近くに価格が戻ってきた個所で、鍋底の湾曲と同じ方向に曲線を描きつつ揉み合いの形ができるチャートのパターンをいう)が形成されていたため、1ドル111.876円で「買い」ポジションを保有。形どおり、昼の高値まで戻ってきてくれたので111.930円で決済した。
きょうは54円の利益。
4月24日(水)
昼頃、もみ合い状態から下落したので、「買い」でポジションをもったが、エントリーするのが早すぎたため、一時含み損を抱えた。しかし、下落した際に下にヒゲ(この場合、下げ幅を示す)をつくったのを確認してから、もう一つ「買い」でポジションをもった。
その後、もみ合い時の高値まで戻ってきたので決済。結果的に148円の利益であった。
夜にも見ていたレンジ幅での底値圏で買いを入れ、意識されている1ドル111.900円の手前で1分足の上髭をみてから決済。71円の利益。その後も2回ほどレンジの底値圏で、「買い」で拾う取引を2回ほど行い、きょうは合わせて320円の利益を得た。
4月25日(木)
朝にチャートを確認したところ、1ドル112.400円までの強い上昇があったことを確認した。前週の相場の予想では、今週は上げ相場だと感じていたため、前日までレンジブレイクしたときのことを警戒して「買い」中心でポジションをもっていたが、きょうの朝の時点で一たん上げてしまったため、安易な買いでは入れなくなってしまった。
昼過ぎにチャートを確認したところ、朝に高値を付けて以来、押し目をつくりながら下落し続けていたため、「売り」中心にポジションをもった。
途中、押し目付近で「売り」をもってしまい、131円の損切りを挟んだが、結果的にきょうは272円の利益で終われた。
4月26日(金)
朝から夕方にかけて、レンジ内での取引を数回繰り返した。21時30分に米国のGDP(国内総生産)速報値の発表があり、1ドル112円の高値を付けてから転じて、売りが強まり下落トレンドが発生したため、「売り」でポジションを保有。下落トレンドの勢いが弱まった111.440円で決済した。
きょうは141円の利益であったが、下落トレンドが一段落した後5分足でのヒゲを確認してから、押し目狙いの「売り」ポジションを1ドル111.459円と111.563円でもったが、そのまま111.600円付近まで上昇してしまったため、決済する機会を逃してしまい絶賛含み損中である。
前週からの損益 プラス787円
4月26日現在 1万104.35円
「売り」を視野に入れながら......(一橋大)
4月22日(月)
横バイの状態が続き、材料次第では売りからも考えてということを前週書いたが、きょうも大きな動きはなし。どっちつかずの退屈な相場だ。今週は24日に日銀の金融政策決定会合、26日には米国の1~3月期GDP(国内総生産)の速報値が発表される。動くとすればこのあたりか。
4月23日(火)
昼ごろに一たん1ドル111.65円まで下げたが、その後値を戻したため横バイ継続。まだ様子見の段階。
4月25日(木)
24日も今後のトレンドを左右するような値動きはなく、26日の米GDP発表までは「このままかなあ」と思っていたら、きょうは一転、早朝に1ドル112.40円まで上がれば、深夜には111.37円までガクっと下がる予想外の展開に。何か材料があったかなあと考えつつ、今週の相場にはついていけそうもないので、あしたも市場の外から観察。
4月26日(金)
米国の1~3月期GDPの速報値は市場予想を1%ほど上回る、3.2%と発表された。大きな上昇材料になるかと思いきや、市場の様子は意外と冷めている。1ドル112円台までいきかけたが、結局値を戻してしまった。ここが今の市場の限界なのだろうか。となると先週も書いたように「売り」が視野に入ってくる。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
4月26日現在 1万4119円
GW前、様子見を続ける(國學院大學)
今週も取引を見送った。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
4月26日現在 3万350円