「候補者」と「お願い」の連呼がのさばる時代ではない
新聞を広げていたら、「お願い戦術の議員はいらない」との投書が目についた。つまり、自分たちの代表を選んで政治のかじ取りを託すのだから、こちらこそが候補者にお願いしたいのであって、お願いされては立場が逆である。その自覚もなく、票をねだるのは論外だというのだ。
また、選挙の結果が出た後がスタートなのに、投票前日に「最後のお願い」を連呼する候補者は当選をゴールと考えて、議員バッジや報酬だけを目的にしているのではないか。投書はそのようにも憤っていた。僕も同感である。
2013年4月の公職選挙法の改正により、今では国政選挙、地方選挙においてインターネットを使った選挙運動ができるようになった。候補者は電子メールやウェブサイトなどを利用して、有権者に政見を述べ、投票を呼びかけることができる。
もはや、単純な連呼がのさばる時代ではない。この夏の参議院議員選挙あたりからは、旧態依然の選挙戦術から抜け出してほしい。(岩城元)