「時短でもフルタイムより成果を出す人がいる」
――育休から戻ったときの働き方や、育休社員を迎える上司、同僚が心がけるべきことは何でしょうか。
川上さん「仕事で最も大切なのは、成果を出すことです。勤務時間の長さに焦点を当てすぎると、肝心な成果に対する意識が薄らいでしまいます。時短の人でもフルタイムの人以上の成果を出す人はいます。会社としても、高い成果を出す社員なら、勤務の長短にかかわらず仕事を任せようと考えます。自分がどんな成果を出せて、何を期待されているのかを冷静に見極めること。その上で、自分という人材をプロデュースする力が問われています。
勤務時間ではなく成果で判断する観点は、同僚や上司にとっても大切です。『時短だから迷惑をかけるに違いない』『大した仕事はできないはずだ』といった色眼鏡で見ないよう注意しましょう。特に上司は、時短の部下がいつまでにどんな成果を上げればよいのかを具体的に伝え、周囲も認める成果を出せるように適切にサポートする必要があると考えます」
(福田和郎)