「新人に電話をとらせるほうがおかしい」
また、そもそも「新人に電話をとらせるほうがおかしい」という指摘も少なくなかった。
「電話対応ほど難しいものはない。相手からどんな話がくるかわからないし、それを正確に新人が伝えられるわけもない。客にも失礼で混乱するだけ」
「電話対応って新人にやらせるべきじゃない。業務が少しわかってきた2年目以降の人にやらせるべき」
どうしたら電話を怖がる新人に電話をとらせることができるのか、また、そもそも新人に電話をとらせるべきなのか。J-CASTニュース会社ウォッチでも連載コラムを持ち、ビジネスマナーとコミュニケーションに詳しい篠原あかねさん(スマートコミュニケーションズ代表)に聞いた。
――新人研修で多くの企業を回られていますが、電話をとらない新入社員は増えているのでしょうか。
篠原あかねさん「はい、とても多いです。生まれた時から家に固定電話がない人が多く、スマホで育った世代ですから、電話の出方がわからないのです。笑い話ですが、職場にかかってきた電話に、開口一番、『ハイ、もしもし』と言ったりする人がいます。それって、携帯に友人からかかってきた時に出る言葉ですよね。
電話のとり方、出方を知らないし、何を聞かれるかわからないから出るのが怖い。今の若者は失敗をとても恐れます。リスクを冒したくない。失敗するくらいなら出ないほうがいいと考えるのです」