タイガー・ウッズが戻ってきた!「どん底」時代を支えた、あっぱれな企業(井津川倫子)

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長年の忠誠が「報われた」!

   今回の復活劇からは、タイガー・ウッズ選手が世界中の人から愛されていることが伝わってきました。私生活でのトラブルや相次ぐケガなど、ウッズ選手が「どん底」で苦しむ姿を見てきただけに、勝利の味は格別のようです。

Tiger Woods rises from the ashes
(タイガー・ウッズは、灰からよみがえった)
rise from the ashes:復興する、(不死鳥のように)灰からよみがえる

   そんななか、プロデビューをした1996年からウッズ選手を支え続けてきたNIKE(ナイキ)の株価が、ロゴマークのように急上昇するという現象が起きています。

   「栄光」の時も「どん底」の時も、一貫してスポンサー企業であり続けたナイキは、企業イメージだけでなく株価も大幅アップ! なんと、約25億円もの宣伝効果を獲得したと報じられています。

Nike's years of loyalty to Tiger Woods paid off
(ナイキの、タイガー・ウッズへの長年の忠誠が報われた)
pay off:報われる、努力が実る

   「pay off」は、「借金などを完済する」という意味の他に、「努力が実る」「報われる」という意味があります。多くのスポンサー企業がウッズ選手を見放した時も、変わらず支え続けたナイキ。民間企業としては、よほどの強いポリシーが無いとできないことです。

   オリンピックを控えて企業とスポーツのあり方が問われるなか、スポンサーシップのお手本を見せてもらった気がします。

   それでは、「今週のニュースな英語」「pay off」を使った表現を紹介します。まずは「借金を返済する」という言い方です。

I paid off my debts
(私は借金を返済した)
debts:借金

   副詞の「finally」で、「やっと返済できた!」というニュアンスを追加してみましょう。

I finally paid off my debts
(やっと借金を返済した)

   「努力が報われた」という使い方も覚えておきましょう。

Your hard work paid off
(あなたの努力が報われた)

   ゴルフ界の若きスターだったウッズ選手も、もう43歳。優勝直後に二人のお子さんと抱き合う姿が感動的でした。「どん底」を乗り越えて、歴史に名を残すスーパースターになった瞬間でした。(井津川倫子)

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井津川倫子(いつかわりんこ)
津田塾大学卒。日本企業に勤める現役サラリーウーマン。TOEIC(R)L&Rの最高スコア975点。海外駐在員として赴任したロンドンでは、イギリス式の英語学習法を体験。モットーは、「いくつになっても英語は上達できる」。英国BBC放送などの海外メディアから「使える英語」を拾うのが得意。教科書では学べないリアルな英語のおもしろさを伝えている。
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