エライ社長の話は上流気取りの奥様の会話と一緒だ!
私が自らの経験で分析をしたところ、入会資格が厳しい集まり(たとえば会合の役員企業の推薦が必要など)や、入会金や会費・参加費などが高額な集まりほど、その傾向が強くなるようです。
それもあり、拙交流会は、「敷居も会費も低く」(「荒らし」排除で一応紹介制ではありますが)をモットーに始めることにしたのです。
確かに、格式や会費の高い集まりほど、基本的に社会的地位が高い、いわゆるエライ経営者や成功した経営者が集まってくる傾向が強いのですが、彼らはそもそも交流とかオープンイノベーションとかの精神を持って会合に参加していないのです。
会合の目玉である著名人らの講演を聞くついでに懇親会にも顔は出すものの、自社の話や自分の成功体験を機会があれば話してやろうという態度が基本であり、自分から他の参加者の話など聞き出そうなどとはこれっぽちも思っていない、そんな方々が大半なのです。
よく見る光景は、ある社長が自社の取り組みを話し、それが終わると別の社長が「うちは今こうです」と話す。
そこに話の発展はなく、会話は自然と途切れがちに。漫画の世界にありそうな、「タクの主人は大手商社勤務なもので、海外出張ばかりで『日本が一番』が口癖ですの」という話に、「タクは都市銀行の支店長。毎日接待、休日はゴルフ。偉くなるもの考えもの。健康が心配ですわ」と上流階級を気取る奥様同士の噛み合わない会話のよう。言い方は悪いですが、エゴとエゴのぶつかり合い。経営者の会話もこれと同じなのです。