【アラフォー女子の今さら聞けない保険入門】生命保険、入りっぱなしになってない? 新年度にチェックすること(J.D.POWER)

提供:J.D.POWER

   最近、同僚との会話で「生命保険に入ってる?」と聞かれて、ドキッとした。

   何を隠そう、私は生命保険に加入していない。既婚、子供なし、共稼ぎ、賃貸住まい。たとえ今死んだとしても資産を残す必要のある人もいないし、パートナーもどうやらしばらくは生活できるくらいは稼げそうだし、そもそもそういう条件で本当に生命保険が必要なのかが疑問だし......。という、まあ積極的に生命保険に入るという理由が見当たらず、ここまで来てしまった。

   新年度がはじまり、新入社員の中にはさっそく、生命保険への加入をススメられた人もいるのではないか。「大人の常識」「新社会人になったら入るもの」。実際に、生命保険にそんなイメージをもつ人は少なくない。生命保険について考えた。

  • あなたは生命保険に入っていますか?
    あなたは生命保険に入っていますか?
  • あなたは生命保険に入っていますか?

人生の節目が加入するとき?

   生命保険は、家を買ったときに加入する火災保険や地震保険、クルマを買ったときの自動車保険のように、必ず入らなくてはならないわけではない。

   一般に、新社会人として勤めはじめたとき、結婚したとき、子供が生まれたとき、住まいを購入したとき...... と、人生の一つの節目とされるときが、生命保険に加入するタイミングとされる。

   今、新入社員が生命保険をオススメされたとしても、それは不思議ではないし、実際に加入するのが当たり前と考えていたり、新入社員のときに加入して、その後何年も保険料を払い続けていたりする人は多いはずだ。きっかけは、意外にみんな受動的なのだ。

   それは、J.D.Powerが2019年3月に発表した「生命保険顧客満足度調査」の結果からもわかる。調査によれば、生命保険に加入するきっかけの第1位、第2位はそれぞれ、「保険会社の営業担当者の訪問・勧め」、「将来の経済的な備えに対する不安」、「家庭環境の変化」だった。

   「今こそ保険に入るとき!」「是非とも、入らなきゃ!」という強い動機ではなく、多くの人たちが生命保険に入るきっかけは、意外にも、わりとぼんやりしているようだ。さらに、「家族の紹介」、「友人・知人の紹介」をきっかけに加入する割合は、若い人ほど高く、やや受動的に加入しているということもわかっている。

   一方で、生命保険に入ってからの満足度をみると、満足度が高い保険加入のきっかけは、「住宅の購入、売却」「新聞・雑誌や本などをみて」、「生命保険のセミナーや勉強会」で、自身の能動的な行動や情報収集がきっかけになっていると、満足度、納得度が高まることがわかっている=下表参照

-(表1)生命保険に加入するきっかけ -
-(表1)生命保険に加入するきっかけ -
J.D.POWER
本社は、米国カリフォルニア州。顧客満足度(CS)調査、コンサルティング、CS向上教育・トレーニングの専門機関。独自のインデックス・モデルを使って顧客満足や顧客経験の構造を明らかにして正確に測定・指数化する。世界の19 のオフィスで、800人以上のアナリスト、統計専門家、エコノミスト、コンサルタント、消費者行動のエキスパートからなるチームを組成。インドや日本、中国、シンガポールなどのアジア圏のほか、北米、豪州、ドイツ、英国など、世界中で顧客満足に関わる情報を消費者と企業に提供する。
調査対象は、自動車、金融、保険、携帯電話、ホテルのほか、ITソリューション、OA機器、自動車部品など多岐にわたる。
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