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ポジティブ日記で文章力アップ

   「アウトプットを始めよう!」「文章を書いてみよう!」と意気込むと、なかなか進まないことがあります。このような時には、どうすればいいのでしょうか――。樺沢さんは、アウトプット・トレーニング方法として「日記を書く」ことを推奨しています。

   「日記は、基本的にポジティブな出来事や、楽しかった出来事を中心に書きます。1日の中から『ポジティブ』と『楽しい』を思い出す作業を毎日行うことで、ポジティブ思考が訓練されて、日常の中から『楽しい』を発見する能力が高まります。『日記を書く』だけで多くのメリットが得られるようになります」

   樺沢さんは、そう説きます。

「今日の出来事を文章に書く。これは『表現する』ことであり、内面に溜め込んだものを発散するということ。つまりストレス発散効果得られます。悩みごとを誰かに相談しなくても自分で紙に書いたり、日記を書いたりするだけでストレスが軽減することは、多くの心理実験により明らかにされています」

   ブログやアウトプットするほどの情報がない人でも、1日を振り返ると、何がしかの出来事が起こっているものです。私は、ニュース記事や書評などを毎日書いていますが、アウトプットすることで習慣が身につくことは間違いないといえます

「おすすめする方法は『ポジティブ日記』です。今日あったポジティブな出来事、楽しい出来事、うれしい出来事などを『3つ』書くというもの。最初は、箇条書きで3行書くことから始めて、慣れてきたら3つの出来事について、数行ずつ詳しく書いていく。箇条書き→短文→長文にステップアップしていくといいでしょう」

と、樺沢さん。

   樺沢さんが独自のアウトプット理論を確立したのは40歳を過ぎてからです。まずは、自分に合った方法を見つけるようにしましょう。さらに、どれだけ続けられるかもポイント。学びに年齢は関係ありません。(尾藤 克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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