世界遺産・富岡製糸場も渋沢栄一ゆかりの地
2014年に世界遺産に登録された富岡製糸場(群馬県富岡市)も、渋沢翁ゆかりの工場だ。深谷市の渋沢栄一記念館によると、渋沢翁は実家が農業と養蚕で生計を立てていたことから養蚕に詳しく、富岡製糸場設置主任に抜擢された経緯がある。
渋沢翁とフランス人の生糸技師、ポール・ブリューナらの主導で稼働を始めた富岡製糸場はその後1893年に三井家に払い下げられ、さらに1939年に片倉製糸紡績(現・片倉工業)に引き継がれ、1987年まで操業を続けた。操業停止後も、片倉工業の手で大切に守られてきた。
「新1万円札」は埼玉県や群馬県の観光にも一役買いそうで、地域経済への効果も見込めそうだ。