その82 万歳三唱 「こんなものいらない!?」(岩城元)

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平成最後の大相撲で横綱白鵬がやったこと

   話は変わって、平成最後の大相撲「春場所」の千秋楽、去る3月24日の土俵でのこと。全勝優勝した横綱白鵬が確か「大相撲の発展を祈念して」と称して、観客に「三本締め」を求め、満員の観衆もこれに応じた。僕がテレビで目にした限りでは、みんなにこにこと楽しそうで、なかなかに壮観でもあった。

   もっとも、日本相撲協会からは、「神事」で本場所を終える前に、勝手に「締めた」というので、白鵬はお目玉をくらったそうだ。

   だけど、三本締めにしろ、三三七拍子にしろ、本来は物事が丸く収まったことへの感謝として行われるものだが、万歳と同じように、人々のお祝いの気持ちや喜びを表す手段としても、なかなかの優れものではないか。

   万歳三唱に代わるものとして、考えてもいいのではないだろうか。(岩城元)

岩城 元(いわき・はじむ)
岩城 元(いわき・はじむ)
1940年大阪府生まれ。京都大学卒業後、1963年から2000年まで朝日新聞社勤務。主として経済記者。2001年から14年まで中国に滞在。ハルビン理工大学、広西師範大学や、自分でつくった塾で日本語を教える。現在、無職。唯一の肩書は「一般社団法人 健康・長寿国際交流協会 理事」
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