平成最後の大相撲で横綱白鵬がやったこと
話は変わって、平成最後の大相撲「春場所」の千秋楽、去る3月24日の土俵でのこと。全勝優勝した横綱白鵬が確か「大相撲の発展を祈念して」と称して、観客に「三本締め」を求め、満員の観衆もこれに応じた。僕がテレビで目にした限りでは、みんなにこにこと楽しそうで、なかなかに壮観でもあった。
もっとも、日本相撲協会からは、「神事」で本場所を終える前に、勝手に「締めた」というので、白鵬はお目玉をくらったそうだ。
だけど、三本締めにしろ、三三七拍子にしろ、本来は物事が丸く収まったことへの感謝として行われるものだが、万歳と同じように、人々のお祝いの気持ちや喜びを表す手段としても、なかなかの優れものではないか。
万歳三唱に代わるものとして、考えてもいいのではないだろうか。(岩城元)