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自分の言葉を持つ

   言語学博士の堀田秀吾(明治大学教授)さんは、「ことわざは、私たちの行動や森羅万象を、的を射た形で言い表す、偉大なる先人たちの観察、洞察、知恵、経験、それらを積み上げてきた歴史の集大成である」と、解説します。さらに、科学的根拠という観点から見つめ直すと、また新たな側面が見えてきます。

   科学には、民族を超えた普遍性があると考えることができます。多少の違いこそあれ、人間の行動や世の中の現象には共通する部分があるということでしょう。ことわざを「座右の銘」にする人は多いですが、それは自分自身の羅針盤を持つことと同じ意味なのです。

   これを機に皆さんも「自分の言葉」をお持ちになってみてはいかがでしょうか。きっと、困ったとき、苦しいときに、リセットして自分を取り戻す力になってくれることでしょう。(尾藤克之)

尾藤 克之(びとう・かつゆき)
尾藤 克之(びとう・かつゆき)
コラムニスト、著述家、明治大学客員研究員。
議員秘書、コンサル、IT系上場企業等の役員を経て、現在は障害者支援団体の「アスカ王国」を運営。複数のニュースサイトに投稿。著書は『最後まで読みたくなる最強の文章術』(ソシム)など19冊。アメーバブログ「コラム秘伝のタレ」も連載中。
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