あなたの性格はデイトレ向き、中長期向き?
トレードスタイルを決める際の、もう一つの重要な点は、投資家自身の性格にあるといっていいだろう。
「デイトレード」に求められる適性とは、俊敏な意思決定を連続して正確に下すことができ、そのためにメンタルを常に冷静な状態に保つことができることだろう。
また、デイトレードはチャートの形状を分析して、売買の根拠とするテクニカル分析が一般的だ。チャート分析の技術に長けている人が、短期売買に向いている。
短期売買は、長年の経験にもとづく「勘」が重要となることも多いともいわれている。この「勘」を研ぎ澄ますためにも、メンタルを正常な状態に保つことは重要だ。
では、中長期投資に向いているのは、どのような人だろうか。この戦略に向いているのは、一つの手法を極めることができる人といえる。中長期投資は、さまざまなアプローチがある。だからこそ一つの戦略を極めることが重要なのだ。
中長期投資は、デイトレードより客観的な基準にもとづいて売買することが多い。テクニカル分析とファンダメンタルズ分析の、どちらの分析手法を使うこともできる。なかには、両方を判断基準として採用する投資家もいる。
中長期投資で重要な点はほかにもある。人によっては、含み損を抱えたままでは夜も寝られないということもあるだろう。そのような人は、短期売買に向いている。毎日利益を上げるのは現実的でないかもしれないが、毎月勝ちたいというのなら間違いなく短期売買を選ぶべきだ。
その一方で、気長に成果を待つことができる性格であれば、中長期戦略への適性があるといえるのではないだろうか。(ブラックスワン)