新年度を迎え、進級や就職を控えている学生は忙しく大変な時季だが、株取引をしている身としては、初めての配当に期待で胸がいっぱいになっているこの頃である。
2019年2月末から3月にかけては米朝会議や米中会議があり、株式相場が乱高下して銘柄を選ぶのが難航した。しかし3月は配当があるため、それに伴う値下がりが予測できる。そこで、今回は配当後に値下がりするであろう銘柄で、その中でも夏に向けて伸びそうなアイスクリームに関連する「オーウイル」を選んだ。
大きな値下がりが期待できる
【オーウイル(3143)】
2019年3月25日 1株当たり1192円で300株を購入
年初来高値 2019年1月21日 1372円
年初来安値 2019年1月4日 952円
2019年3月29日終値 1138円
オーウイルは、食品や飲料原料の輸出入やアイスクリームなどの製造、販売している会社で、従業員数や資本金などをとっても、中小企業に区分される会社である。前回までは大手の企業を選ぶことが多かったのに、なぜ今回は中小企業を選んだかというと理由は二つある。
1. 配当利回りが大きい
2. 事業の拡大が予測される
今回は、ふだん注目している自己資本比率やROE(自己資本利益率)を重視していないのは、この二つの理由で、今後十分にの株価の上昇が見込めるからである。
では、この二つの理由を掘り下げていく。
まずは、「配当利回りが大きい」ことだが、前述したように3月に配当があり、それを目当てに株を購入する投資家がいる。しかし、配当の権利が確定した後は値下がりすることが多い。
また、食品企業のチャートを見たところ、配当利回りが大きいほど値下がりしているところが多かった。オーウイルの配当利回りは約3%で、前回取り上げた「大冷」が1.6%。比べると、利回りがたいへん大きいことがわかる。
これほど、大きい利回りの企業なら株価も下がることが予測される。そのため、株価が低くなったところを購入できるという利点にもつながる。