2019年3月25日に一時1ドル=109.70円の安値をつけたドル円相場は、その後に米国の長期金利の上昇を手がかりに110円台前半まで戻したが、トランプ米大統領がイスラエルとシリアが領土問題で対立するゴラン高原について、イスラエルに主権を認めると発言したことで中東情勢の悪化が懸念され、再び109 円台後半に。ただ、26 日には日本株が堅調に推移。また、米国株の上昇や金利上昇を背景に110 円台後半まで伸びた。
新年度に向けて多忙な日々を送る学生トレーダーだが、明治大学と慶応義塾大学がガッチリ。ただ、明治大は先行きの不透明感に不安を抱く。慶應大は1万円を回復した。一橋大学は分析を怠らず、「買い」のタイミングを探る。早稲田大学と國學院大学は取引を見送った。
1ドル110.10円で「買い」!(明治大)
3月25日(月)
1ドル=109.710円で跳ね返したのでここで踏みとどまったか。
3月26日(火)
どうやら下降というより上昇ぎみなので迷ったが、1ドル=110.10円でロングポジションを持った。
3月29日(金)
火曜日のポジションを1ドル=110.73円で決済した。650円のプラス。
1度、1ドル=109円まで割ったものの、現在1ドル=110.8円で下げは一時的なもので上昇トレンドに戻ったのか?
跳ね返したので、日足目線では1ドル=110円でサポートライン(支持線。相場がその水準で下げ止まったと思われる水準を示す)に引け、レジスタンスライン(抵抗線。相場がその水準よりも上昇しないと思われる水準を示す)は1ドル=112円に引けるので、今のところどっちに転ぶかはわからないが、きょうは金曜日なので、とりあえず月曜日になるまで様子見でいく。
1時間目線では1ドル=111円を超えるかが肝になってくると思われる。来週は3日から米中通商協議がワシントンで行われ、5日には雇用統計と英国のブレグジットの動きと、来週は難しい局面になると思う。
痛かったのは、前週に上昇傾向であったチャートが破られてしまったこと。それまではロング安定で持っていれば、スワップ含めて、おいしかったが、今後は材料に振り回される気がするので見極めが重要となるだろう。
前週からの損益 プラス650円
3月29日現在 1万2338円
取引する時間を確保できなかった(早稲田大)
今週は新学期の開始前で忙しいため、取引する時間を確保できなかった。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
3月29日現在 8365円
積極的な売買で利益を確保(慶應大)
3月25日(月)
ドル円相場は夜、レンジぎみに値動きしていたので、短期的に取引を繰り返した。12時ごろからのチャネルライン(トレンドラインと平行した線。上昇トレンド時は高値に合わせて引き、下落トレンド時は安値に合わせて引く。トレンドラインとチャネルラインの間を「チャネル」という)からの上昇を見て1ドル=110.137円で「買い」ポジションを持ち、110.205円で決済。この日の取引は合わせて214円の利益を確保した。
ドル円は東京時間や米ニューヨーク時間などの一つの区切りで、一つのトレンドをつくることがあり、この日は特に取引しやすかった。
3月26日(火)
大きな値幅で引いていたチャネルラインでの反発を確認して1ドル=110.376円で「買い」ポジションを二つ持ち、110.439円で決済した。他にも短期的な取引を数回繰り返し、合わせて168円の利益だった。
3月27日(水)
5分足で見たところレンジ相場だと感じ、1ドル=110.517円で「買い」ポジションを持ったが、レンジを支えていたサポートラインをブレイクして110.191円で損切りした。ブレイクした直後に「売り」でポジションを持ったが、戻りレンジになってから決済しようと思い、損切りの判断が遅れてしまった。この日は530円の損失だった。
3月28日(木)
この日も夕方ごろにチャネルラインにタッチしたのを見てから「買い」ポジションを持った。1ドル=110.276円で買い、110.400円で決済した。この日は合わせて154円の利益だった。
チャネルラインの下にもう一つ買いの指値を置いていたのだが、そこには届かず上がっていってしまったのが悔しかった。
3月29日(金)
この日の夜は3月23日から25日の間に引いたチャネルラインを伸ばしたラインがうまく機能してくれた。上のレジスタンスライン(抵抗線。相場がその水準よりも上昇しないと思われる水準を示す)にタッチしたのを見て、「売り」でポジションを持ち、下のサポートラインで決済。すぐに反発狙いの「買い」ポジションを持った。
その後、反発したので3月28日の高値とチャネルラインの値幅の中央が近かったため、そのあたりまでの上昇を待ってから決済した。ほぼ往復のような形で34.9pipsを取ることができたので非常に満足のいくトレードだった。349円の利益。
前週からの損益 プラス355円
3月29日現在 1万122.35円
円が英ポンドやトルコリラの「逃げ場」に?(一橋大)
3月25日(月)
今週は世界的に広まった米国景気の減速懸念がどこまで払しょくされるのかに注目していきたい。そうなると気になるのが、今週に発表される米国GDP(国内総生産)確報値の数値である。市場の予想を裏切るような数値でなければ、ドルが上昇するきっかけになるかもしれない。
3月26日(火)
きょうのドル円相場はゆるやかに上昇。1ドル=111円台へと向かっていけるかどうか引き続き注視。
3月27日(水)
ドル円はパッとしない値動きになった。FRB(米連邦準備制度理事会)が弱気な姿勢をみせた景気減速の懸念が長引いていることも理由としてあげられるかもしれない。それに加えてブレクジットの是非で荒れている英ポンドの逃げ場として、円が好まれている可能性もある。
また、あまり詳しくは見ていないのだが、トルコリラがかなり危険な状態になっている様子。ここでも安全資産としての円の価値が高まっていることが考えられる。
3月28日(木)
米GDP確報値は市場予想に近い値となり、そこまでインパクトを与えるものではなかった。それでも、下値を少しずつ切り上げて上昇トレンドが形成されてきている。いずれかのタイミングで「買い」を入れたいところだ。
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
3月29日現在 1万3252円
多忙のため、今週も取引できず......(國學院大)
前週からの損益 プラス・マイナスゼロ
3月29日現在 3万590円