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「おもしろきこともなき世をおもしろく」仕事をしよう

   丸紅の柿木真澄社長は、自分も社長1年生であることもあって温かく語りかけた。

   「私は、社員みなさんと話す時には一人ひとりの顔をじっと見つめます。つまらなそうな顔をしている人がいると、気になって仕方がありません。『何がそんなにつまらないの?』と聞きたくなります。ワクワク感、好奇心がない人は、私にとって必要ありません。なぜなら社員がつまらなそうな顔をしていたら、お客様も一緒に仕事をしたいと思わないから。『おもしろきこともなき世をおもしろく』――私の座右の銘です。私のところに話をしにくるときには、笑顔で来てください」

   座右の銘といえば、三菱重工業の泉澤清次社長はこんな言葉を紹介した。

   「私の座右の銘は『守破離』(しゅはり)という言葉です。私が学生時代から続けている剣道など武道の修業の段階を示しています。指導者の教えを忠実に学び、確実に身につける段階の『守』。そこで学んだことに自分なりの工夫を凝らし技術を高める段階の『破』。技術をさらに深め、独自に新しいものを確立していく段階の『離』。しっかりとした基本に自分が工夫をして、初めて『形破れ』が実現します。まずは、先輩たちのよいところは貪欲に真似をして自分のものにしてください」

   一方、経営者の「ホンネ」ともいえる言葉で、ガツンと新入社員にカツを入れたのが近鉄エクスプレスグループの鳥居伸年社長だ。

   「当社は世界45か国にネットワークを持つ、社員数1万8000人の世界規模の会社です。『グローバル・ロジスティクス・パートナー』と称していますから、何となくスマートなイメージを持つかもしれませんが、その実態は『貨物屋』です。365日24時間、世界のどこかで多くの社員が現場で働いています。スマートとは異なる泥臭さが実態なのです。NHK大河ドラマ『いだてん』の主人公・金栗四三の碑に刻まれている言葉は『体力、気力、努力』ですが、この順番に大きな意味があるようです。つまり、体力がなければ気力がついてこず、体力と気力が充実しなければ努力もままならない。体力も気力も充実した若い皆さんは、精一杯努力をして自己研鑽に努めて下さい」

と、泥臭い「体力勝負」を強調したのだった。

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