一本の矢が的の真ん中に当たったときの快感をいっしょに
上山選手は、三菱電機の一員であることで「多くの同僚と一緒に戦っている」と感じる。プロは孤独な印象があるが、企業に所属すると会社の仲間が支えてくれる。「アーチェリーは個人競技ですが、一つのチームであると感じることができることがうれしい」。
さらに、三菱電機には他の競技のトップアスリートも所属しており、相談やアドバイスしあえる環境も大きな力となる。
日本で、アーチェリーはまだまだマイナー競技だ。国内大会では観客が一人もいないこともあるという。「息を吸うのも忘れるくらいに張りつめた緊張のなか、満を持して放たれる一本の矢が、的の真ん中に当たったときの気持ちよさは、選手だけじゃなくて観客も味わえるはずです。静寂が突如として大きな歓声に包まれる。あの興奮を会場でぜひ、体験してほしい」。
上山選手は、一人でも多くの人が、夢の島公園アーチェリー場(TOKYO2020・アーチェリー競技開催場)に見に来てくれることを望んでいる。